春の寒い雨も止んでやっと晴れて、ほんの少し暖かくなりましたね。
4月!新学期!新入学!ということで、 東北大学の新キャンパスの俯瞰図を描かせて頂きました。
図書館に講義室、カフェにラウンジ、食堂に売店、楽しそうです!
まだ使われていないキャンパスの写真を元に、
自分が学生だった頃の様子を思い出しながら描きました。
もう少ししたら、たくさんの学生さん達がやってきて、
こんな風に行き来する様子を思い浮かべると、
こっちまでちょっとフレッシュな気分になって、わくわくしてしまいます。
こちらも昨年末のお仕事ですが…
前回に引き続き、アップしそびれていたお仕事のご紹介です。
『AERA』16年12月19日号特集にて、大学のジオラマを作りました。
中央に明治時代の校舎、右に昭和の高度経済成長期の校舎、左に平成校舎です。
他にテニスコートや銀杏の木、人間等も作りました。
この後のページでも、たくさんのカットを掲載して頂いております。
建物を、背景ではなく単体で作るのは珍しく、いざ主役にしてみると、
明治、昭和、平成、それぞれに表情があり面白いです。
特に、高度経済成長期の校舎は母校の校舎をもろ参考にいたしまして、
実際の建築物を模してると、シンプルな様でいて意外と凝っていることに気づいたり、
もっと簡単に作れると思ってたんで、、なめてました。巨匠の建築。。
何の効果を狙ってわざわざこんなことをしているんだろう?等々、
意匠の勉強になりましたよ。
とはいえそんな細かいところ、この写真だと全然解りませんね!
また今度、作品も単体でアップしたいと思います。

平面と立体のミクストメディア!
昨年秋から年末年始にかけて、私用でバタバタしておりまして、
だいぶブログの更新を怠っていたのですが、その間にもなかなか面白い試みをしておりました。
お馴染みの『AERA』ですが、16年10月31日号にて、初の試み、
立体イラストと平面イラストのミクストメディア(混合技法)、です!
ジャーン!!
「プログラミング」という、ビジュアルにしにくいテーマですが、
いつも誰も思いつかない様な、斬新なアイデアを提案して下さるデザイナーさんから、
「テトリス状の立体に平面を絡める」というご依頼を頂いた時には、血湧き肉踊りましたデス。
立体イラストレーターを名乗りながら、平面イラストも描いているわたくし、に、
こういう提案をして下さった方は初めてなのです。
プロセスとしては、
1. 1cmの立方体木材を購入。3つづつ組み合わせ同じ形を作り、4色の立体を制作。 2. 立体でビジュアルパターンを組み合わせ、スケッチ写真を撮影。 3. 写真にハマるイラストラフを描く。打ち合わせで、7種類に厳選。 4. カメラマンの方に立体を撮影して頂き、写真素材を頂く。 5. それにあわせてイラスト本番を描き、データ送信。
どうでしょう?意外とシンプルなプロセスだと思いません? イラスト部分を1色にするというのも、デザイナーさんの提案で、スッキリと無機的なものを、 人の手で有機的に扱うという、記事の内容に即した、狙い通りの絵柄が作れたと思います。 そもそも、 昔は普通に絵を描いていたわたくし、立体を作り始めたきっかけは、 絵の中に立体の陰影の様なメリハリが欲しい!という欲求だったので、 そんな学生時代の初期衝動をやっと一つ実現出来た様な、嬉しいお仕事でした。 良いアイデアが閃いても、実現するには面倒くさそうで、お蔵入りになってしまうことってありますよね。 もし今度、そんなアイデアを思いついたら、お蔵にしまい込む前に「ちょっと待てよ?」と一呼吸、 「そうだ、kucciに聞いてみよう」なんて、思ってくれたら嬉しいです。 意外と、思ってるより簡単に、実現出来ちゃうかもしれませんよ。
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1. 1cmの立方体木材を購入。3つづつ組み合わせ同じ形を作り、4色の立体を制作。 2. 立体でビジュアルパターンを組み合わせ、スケッチ写真を撮影。 3. 写真にハマるイラストラフを描く。打ち合わせで、7種類に厳選。 4. カメラマンの方に立体を撮影して頂き、写真素材を頂く。 5. それにあわせてイラスト本番を描き、データ送信。
どうでしょう?意外とシンプルなプロセスだと思いません? イラスト部分を1色にするというのも、デザイナーさんの提案で、スッキリと無機的なものを、 人の手で有機的に扱うという、記事の内容に即した、狙い通りの絵柄が作れたと思います。 そもそも、 昔は普通に絵を描いていたわたくし、立体を作り始めたきっかけは、 絵の中に立体の陰影の様なメリハリが欲しい!という欲求だったので、 そんな学生時代の初期衝動をやっと一つ実現出来た様な、嬉しいお仕事でした。 良いアイデアが閃いても、実現するには面倒くさそうで、お蔵入りになってしまうことってありますよね。 もし今度、そんなアイデアを思いついたら、お蔵にしまい込む前に「ちょっと待てよ?」と一呼吸、 「そうだ、kucciに聞いてみよう」なんて、思ってくれたら嬉しいです。 意外と、思ってるより簡単に、実現出来ちゃうかもしれませんよ。
だいぶ出遅れましたが…
既に半月過ぎてしまい、このタイミングでなんですが、、
あけましておめでとうございます!
カルタとりに羽子板、いかにもお正月らしい絵柄ですが
こちらは、年賀状のためのオリジナル制作ではなく、昨年12月発行の
『お役立ちカタログ HEBELIAN Selection』冬号(旭化成)の表紙で
お使い頂いた立体イラストの、別カットなのです。
オリジナルはこちら!↓
オリジナルは、お正月らしく襟を正したくなるような構図ですね。
年賀状バージョンは、撮影中に何気なく並べたカットを面白がって、
カメラマンの方が撮影して下さったのですが、ちょっと配置を変えただけなのに、
くだけて茶目っ気たっぷりな雰囲気に変わるから不思議ですね。
こんな風に、1セット作るだけでも、シーンにあわせて色んなカットが
撮れるのは立体イラストの楽しいところです。
例えば、表1、表4、扉、目次等で全然雰囲気の違うカットを使いつつ
デザイン的な統一感も保てるので、なかなか使い勝手が良いんですよ。
今年もたくさんのお仕事お待ちしております。
本年も何卒よろしくお願い申し上げます。
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『SUUMOリフォーム』2017年1月号特集扉
『SUUMOリフォーム』2017年1月号(リクルート)、11月16日に発売されました。
一冊まるまる「水まわり、一新!」という特集です。
特集扉でジオラマ制作しました。見開き裁ち落としなので、誌面にぴったり合う様にサイズ設計しています。いつもみたいにパースのデフォルメ等もせず、間取りがそのままコマ割りに見える様な感じで、直線的に作りました。ブライアン・デ・パルマ監督の俯瞰撮影や、ウェス・アンダーソン監督の断面撮影みたいな面白さが、少しでも表現出来ていれば嬉しいです。お風呂とトイレの水は、透明樹脂を使っています。
リフォームに関心のある方、是非書店にて覗いて見て下さい!
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『広がれ、こども食堂の輪!全国ツアー』websiteのロゴとイラスト
『広がれ、こども食堂の輪!全国ツアー』のwebsiteで
粘土ロゴの制作と俯瞰図イラストを描きました!
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こども食堂の名づけ親である「気まぐれ八百屋だんだん こども食堂」の店主・近藤博子さんのインタビューによれば、こども食堂とは、「こどもが一人でも安心して来られる無料または低額の食堂」ということで、貧困家庭 という限定でもなければ、「こどもだけ」とも言っていないそうです。
大人であっても子どもであっても、孤食は寂しい。
貧困問題はもちろん大変なことだけど、それ以前に「ただ誰かといたい」というシンプルな願いを抱えてる人——、老人や子どもやシングルマザーのみならず、働き盛りの中高年男性であっても立ち寄れる場所があったら、救われる人がたくさんいるのだろうな〜、と思ってます。
実際は、いろいろ難しいだろうけど。
でも、イラストだからそういう願いを込めて、いろんな人を描きました。
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