気がつけば去年一年ブログの更新を怠ってしまいました。
一つ飛びで、2023年。
明けましておめでとうございます。
安い針葉樹のコンパネを買ってしまったがために、パテ塗りやすりがけの繰り返し。
今年は50歳になります。
と言うことで、まずは深呼吸。
気がつけば去年一年ブログの更新を怠ってしまいました。
一つ飛びで、2023年。
明けましておめでとうございます。
早いもので、もう11月中旬。
前の投稿が5月17日なので、気がつけば半年も更新を怠ってしまいました。
久々にメイキングを描こうと思います。
今回は『しぜん ⎯ キンダーブック』11月号です。
いつも楽しいお題を下さる『キンダーブック』シリーズですが『しぜん』は初めて。
こちらは『キンダーブック』の自然科学系部門の絵本雑誌で、
今回のご依頼は重力を説明するページの立体イラスト。
丸い地球の上下左右に子どもたちがくっついている立体を作って欲しいとのことです。
これ、一回やってみたかったんです。
というのも私、「water field colore child」と名付けた世界の民族衣装の人形を
何年も前からコツコツ作ってまして、まだ全部出来ていないのですが、
7年前にとりあえず一度展示した時はこんな風に飾ってみました。
写真じゃわかりにくいけど、ちょうどギャラリーの壁に窓状の穴があったので、
そこに埋め込む形で同サイズの箱を作って埋め込み、
せっかくだからカーテンも作ったりして、劇場仕立てにしたのです。
これはこれで面白い趣向でしたが、難点が一つ。
せっかく作った後ろ姿が見えないのです。
民族衣装だけに、背中もいろいろ凝っていて、細かい模様をちまちま描いたのに。
それにメルカトル図法の地図、これも好きだけど、やっぱり上下の間延びが気になります。
ロシア、デカすぎる…。グリーンランドも誰もいないのにデカすぎる…。
最近じゃアメリカで地球平面説の陰謀論も流行っているとかなんとか。。
いやいや地球は丸いんです。
だから、次に展示するときには、まあるい地球の上下左右にこの子たちをぷすぷす刺して
展示したいなーって思っておりました。
まあでもこの子たちの制作はここ数年サボっていて一向に増えないので
まだまだ先だにゃ〜死ぬまでにできるかにゃ〜、、、なんて緩みきっていたところ、
お題の方が仕事で先に来てしまった!
ということで、これは展示の予行演習だと思い、楽しく制作に励みました。
さて前置きが長くなってしまいましたが、ここからが今回のメイキングです。
この本では一つのアングルしか写真を使わないので半球で良いだろうと見込んだのですが
そうなると五大陸の全ては入らないわけで、さてどうしよう。
地球をどこで真っ二つにスカポンするか…。
打ち合わせでは、日本の位置が左上にくるとわかりやすいかもですねー、
なんて話になったのでぐるぐるぐるぐる地球儀を回しながら考えて、
最初に決めたアングルはこの位置でした。
わかりやすい様に、半分で切る位置に黄色いゴムを巻いています。
北極が左に来て、地中海を中心に据えたこの位置だと、
端っこすぎて見えないけれど、一応日本が左上の黄色いゴムのところにあり、
他のあらゆる人種の子たちも周囲に配置できるかな、と思ったのです。
で、ラフを作成しました。
りんごの木がある場所が、ユーラシア大陸の向こうの海に浮かぶ日本。
木の左のオレンジのパーカーを着てる子が日本の女の子で、
時計回りに、タイの女の子、南アフリカの男の子、大西洋に浮かぶタンカー、
南米大陸にはブラジルの女の子と男の子、
北米大陸にはアメリカの男の子、ワンちゃん、カナダの女の子、
再びユーラシア大陸に戻って、ロシアの男の子、と並べてみたのです。
でもこのラフの地球、ちょっと嘘をついています。
上の地球儀と比べるとわかりますが、アメリカ大陸が入る様にググッと寄せています。
意図的というより、丸いものを見ながら描くと、目では見えているものだから、
アメリカ大陸を入れたい気持ちが先走ったか、ついつい入れ込んでしまった感じです。
ちなみにアフリカ大陸がググーッとインド洋の方に寄っちゃっているのは
デッサン力の無さというか、歪んでしまっただけです、はい。
でもまあ、それほど不自然にも感じなかったので、これで良いかと。
というわけで、子どもたちは気楽にサクサク作りました。
べっこう飴状態の世界の子たち、かわいい。
さて問題は地球の方で、
東急ハンズで買って来た半球のスチロールに下地を塗ってザクっと描いてみました。
するとやっぱりラフの地球がおかしいので、なかなか辻褄が合わない…。
ラフではインド洋が狭すぎたのでもっと拡げて、
じゃあタンカーは大西洋上じゃなくてインド洋上の方がバランス良いかもと、
南アフリカの男の子と位置を入れ替えたり。
これであっている…? アメリカ大陸見えないよね…。
四角い画面から四角い画面へ模写するのは慣れていても
球体から半球体に模写するのって、意外とムズカスィ。
目だけで追ってると、どうしてもズレるので、
塗った地球をスマホで撮っては、地球儀の画像とphotoshopで重ねてみる。
するとアフリカやヨーロッパが大きすぎて大西洋にズレ込んでいることに気づきます。
ヨーロッパってたくさんの国があるから広い印象なのですが、
実は狭いところに小さな国が密集してるだけなんですよね。。
これを見ながら修正し、また撮影して重ねてみる、というのを繰り返し、
少しづつ、ズレを正していきました。
中途半端に文明の利器を利用しつつも、至ってアナログな努力の結果、
アフリカ大陸がズズズと地殻変動→移動の末、
あるべき地球の姿に近づいてきたの、ですが…、
うーん…。
アメリカ大陸、一応描いているのだけど、端っこすぎて見えません。
みんな、海に浮いているみたい。
日本の女の子も、これじゃあ大陸にいるみたい…。
これでは子どもたちのお国柄がわからないし、
そもそもこの地球、なんかしっくりこないんですよね。。
ここで編集さんに画像を送って、ちょっと相談してみました。
すると編集さんもおうちでぐるぐるぐるぐる地球儀を回し悩んでくださって
送ってくれた画像がこちらです。
おお!これは、おなじみのユーラシア大陸!
そう。日本を左上にっていうのにこだわっていたのがいけなかった。
「慣れ」っていうのは侮れないものです。
やはりいつも見慣れている「北半球が上」の姿じゃないと、地球と認識しないのか?
更に私たち東洋人にとって見慣れたユーラシア大陸が真ん中にあると、
それだけでなんともしっくりくる。
これがヨーロッパやアメリカの絵本であったら、 また別のアングルになるのでしょうね。
とは言え、子どもたちはラフで設定したお国柄設定で、すでに作ってしまっている。
どうしたものか。
編集さんの地球儀画像を元に、 またphotoshopであれこれと配置を考え直してみました。
これでどうだ!
このアングルだと、日本はギリギリ右上に目視出来ます。
タイ人の女の子はフィリピンより向こう、ミクロネシアのグアム島あたりまで行っていますが、
まあ、南国っぽい服装なのでOK。
アメリカ大陸はぐるっと後ろに隠れてしまったのでどうしましょう。
アメリカの男の子、ヒップホップなファッションなのだけどな〜。
ふと思いついて「オーストラリア ヒップホップ」で検索してみると、
「“オーストラリア・ヒップホップ”がなかなかアツい!」と紹介されているサイトを発見。
よっしゃーこれだ!シドニーに移住!
カナダ人の女の子も、昔私が短期ホームステイしたオーストラリア西海岸の
パースの家の娘さんキャサリンに似てるからパースに移住!(こじつけ)
タンカーはやはりインド洋を悠々と航海し続けて。
南アフリカはギリギリ入っているのでこのままでOK。
ブラジルでサンバを踊っていた子の女の子はぁぁぁ、え〜っとぉぉぉ、
あ、いたいた!4年前に行ったモロッコのジャジューカ村に!
こんなファッションのベルベル人の女の子がいましたよ!
ってことで北アフリカに移住です。(苦し紛れ)
サンバじゃなくてジャジューカミュージックでトランスしましょう。
ブラジルで盛んなサッカーは、ヨーロッパでも負けず劣らず盛んですよね。
はい、サッカー留学で欧州へ!
カナダの女の子が飼っていたワンちゃんは、ロシアの男の子にプレゼント!
で、ほらっ。どうです?
バッチリじゃないですか!
という…、なんともアクロバティックな民族大移動の末、
構図の変更が完成したのでした。
ということで気を取り直して、地球の大陸を描き換えていたところ、
またまた事件が起こってしまいました。
下地が剥けたんです。
ぺローンと。
本当に綺麗に。
本当はその衝撃画像を皆さんに披露したかったのですが、
あまりに衝撃的すぎて写真を撮る余裕もありませんでした。
あーでもないこーでもないと大陸移動をした、あの努力はどこへ…?
犯人はコイツです。
これマヨネーズ状の粘土です。
ジオラマ作る時の壁材とかに手っ取り早く使えるんで重宝してました。
しかし、そういうおためごかしの類いには、あつらえ向きなのだけれども、
絵の支持体として使う様な気骨のあるタフガイではなかった。
たぶん成分的には木工用ボンドみたいなもので、
気は良いから飲み会の穴埋め要員にはもってこいだけど、
所詮ペラペラしたチャラいヤツ、いざというところで頼っちゃいけない方でした。
いや、絵と言っても「ただ地球描くだけだしー!」と
タカをくくって支持体を舐めていた私が悪かった。。
ということで、綺麗さっぱり生まれたままの姿に戻ったスチロールを前にして、
私も生まれたままの初々しい心に戻ったのでした。
で、この方の登場。
ジェッソさま。
決して派手ではないけれど高倉健の様に黙々としかるべきことはやる男。
コイツをを5回くらい塗って、それでもスチロールの凹凸が隠れないので、
石塑粘土で覆って、やすりがけして、、粉吸いまくり、またジェッソを塗りまして…、
やっと綺麗な丸になりました!
初々しい…。
何か生まれそうな、そこはかとなく有機的な、卵みたいに神聖なお姿。
そして私もアホですが、アホはアホなりに体を張って学ぶので、
前回の失敗を省みて今度はちゃんと鉛筆で陸地のアタリをつけました。
いや、基本ですよね。。。
ユーラシア大陸!
今度こそ間違いない!
さて塗るぞ!
流石にジェッソ様と石塑粘土様の下地は堅牢で、塗りやすいのなんの。
アタリをつけたおかげで迷いもなく、あっという間に完成したのでした!
かわいい坊の竹串を刺したい。
さしたい。
サしてみたい…。
はやる気持ちを抑え、撮影に向けて厳かに梱包します。
そして撮影日当日⎯⎯⎯⎯
一度刺したら地球に穴が空いてしまうので、
まずは子どもたちを周囲に並べるだけのバージョンを。
とりあえず白い紙に置いてみました。
影が落ちる…。
あたりまえですね。
これでは半球であることがバレバレです。
もちろんこれで撮影して、後で切り抜いて合成するという手もあるのですが、
それはあくまで “おさえ” として、なんせプロのカメラマンさんですから、
影なしで撮影する方法も華麗に披露してくださったのです。
ガラスーーー!!
しかも、下の紙に光を反射させることで、紙自体が発光して遠い影も落ちない。
その上で、オブジェも逆光にならないためのあれやこれや、超絶照明テクを施して下さった。
その結果は…、
素晴らしい!!
でもこちらは白バックなので合成用のおさえです。
今度は合成ではなくて、青い紙(宇宙)をバックに直撮りバージョンに挑戦!
スタジオには様々なストックがありますが、グラデーションの入った良い感じの青い紙があり、
これをバックに撮ると…、
おおお〜〜〜!
深遠な宇宙を思わせる透明感!
最高です!
更に。
最後には待ちに待った串刺しバージョンです。
ファインダー越しに覗いているカメラマンさんにチェックして頂きながら
「この辺ですか〜?」といちいち確認しつつ慎重に刺していきました。
真横から見ると、タンカーなんか、結構上の方に刺してますでしょ。
マダガスカルからオーストラリアに向かって悠々と悠々と航海しています。
では出来上がった画像をご覧ください!
ジャーン!
最高!!!!
やっぱり周囲にぐるっと置かれているより、人形が多少上下している方が
動きが出て一気に豊かな雰囲気になりますね。
これは刺してみないと本当にわからなかった。
ちきゅうに ひっぱられたから!
うん。ひっぱられてる、ひっぱられてる!
あ、結局カナダからオーストラリアのパースへ移住したキャサリンは、今はデンマーク在住です。
よく見たら服のデザインも北欧っぽいじゃないですか。
それに欧州にサッカー留学した彼は、今はスペインで活躍してるみたいですね!
誌面右下に囲み記事が入るので全体的なバランスを考えて、右側の人数を減らしたのです。
この様に、打ち合わせ、制作中、撮影中、皆さんと相談しながら、
臨機応変にちょこちょこ変更したりして、より良き誌面を目指して作ってます。
ちなみにこの囲みの中の「たいよう」「ちきゅう」「つき」の絵も描きました。
他のページには、動力の説明図や、アルキメデス、ガリレオ・ガリレイ、ニュートンなど
歴史上の人物の絵なんかも描いています。
子どもの頃、理科は一番苦手な科目だったので「アルキメデスのげんり」って何だっけ??
読んでもいまいち理解できない…(汗)、などと、頭をひねりながらたくさん描きました。
でもやっぱりこの立体イラストのページが一番好きだし、わかりやすい!
子どもたちの記憶の片隅に「万有引力といえばアレ」なんて
大人になってもこの立体の残像が、残ってくれたら嬉しいなぁ。
昨年末、テレビのニュース番組で使う人形を作って欲しいという連絡があった。
テレビ ⎯⎯⎯⎯⎯⎯⎯⎯⎯⎯ 私はテレビをほとんど観ない。
高校生くらいからもう30年くらいほとんど観ていない。
一人暮らしをしていた短い期間だけ、ちょっと寂しくなってテレビをつけたけど、バラエティ番組のから騒ぎは虚しく響き、ますます寂しくなる気がした。
同じくテレビ嫌いな人と結婚して、更に拍車をかけて観なくなった。
けれどイラストの仕事をしている以上、「芸能人の◯◯みたいなイメージで!」なんて話は当然打ち合わせの席で出るわけで、その度いつも知らないことを謝ったり、知ってるふりして検索したり、申し訳ない気持ちになった。
そんな私にテレビの仕事が来た。
実は以前も、ある人形をテレビ番組で使いたいとお声がけ頂いたことがあったのだけど、実物の人形を見たセット担当者は怯んでしまったらしい。私はアーチスタフォルモという石塑粘土を使っていて、これは結構壊れやすいのだ。バタバタと忙しいテレビの現場では扱いが難しいのだろう。
テレビのセットで使われるオブジェなどは、造形屋さんに発注されることが多く、大抵FRPなどの壊れにくい素材で作られている。
その手の樹脂素材は匂いもきつく補強材も吸い込むと危険な代物なので、普通のご家庭の環境で取り扱うことは出来ない。
いや出来たとしてもやりたくはない。
そもそも樹脂は、固まった後に削ったりもできない種類が多いので、あまり細かい加工には向いていないのだ。
だからか、テレビ番組で見かける政治家の人形などは割とあっさり作られている。着色もスプレーで肌色とほっぺの赤味の2色を吹き付けるくらいの感じで施されていたりする。
報道番組でその手の人形を見かけると、似てないな~と思うことはあったけど、まあでもテレビというのは、それくらいあっさりしたものが求められているのかもしれないなと思っていた。
だから私にテレビ番組からの依頼が来たことには驚いた。当然、上記の懸念点を最初に確認したのだけど、それでもお願いしたいと言って下さった。変わった方もいるものだ。
それで今年に入って以来、実在人物の人形ばかり作っている。雑誌の仕事も重なったのでこの4ヶ月内に5名の著名人を作り、こいつぁ〜なかなか大変だ…(汗)と思っているけれど、やり甲斐はある。
オンエアされた人形を順次SNSでアップしていたら、友人から「あーいう人形、あんなにリアルな必要ある?」なんて指摘もあり、「そういう作風を見て依頼してもらったからね~」と返答したものの、まあ確かにテレビの分脈からは外れた代物を作っているのかもしれない。テレビを観ない人間が作っているのだから、そりゃそうだ。そもそも分脈がわからない。
でももしかしたらプロデューサーの方も、そういうものを求めているのかもしれないなと思う。
その方は報道番組を作りながらも「報道」の枠組みでは取りこぼされてしまうニュアンスを、個人的に写真と文章で伝える表現活動をされてる方なので、伝えきれない事柄に対して誠実かつ実験的に取り組む姿勢があるのではないかと、勝手に思っているのです。
私たちはあらゆるメディアに対して、いつの間にか分脈を読み取って、それを再生産し始める癖がある。
それがルーティンになって行くと、作り手は「こういうものでしょ」と作業をこなしはじめてしまう。
見る人も「こういうものだ」を確認して安心し始める。
そういう慣れが、作る人の思考も、見る人の思考も、鈍化させていくと思っている。
実は子どもの頃からそういうものがあまり好きではなく、自分より絵やイラストの上手い友人はいたけれど、どんなに上手でも「この人は“こんなもんでしょ”って思って描いているな」とか、心持ちが透けて見える気がしていた。不器用な人間の負け惜しみかもしれないけど。
でも、そんなわけで、テレビを見ない人がテレビの仕事をするのも良いかもしれないなと、都合良く考えているのです。
もちろん勉強不足を開き直る意味ではなく、自分の「言葉」で語れる幸せに感謝しつつ。
ずっと、ブログを書きたいな、と思っていたものの、今年に入ってから息つく暇もなく。
ようやく少し落ち着いたので、お年賀以降の初投稿します。
まずは、お馴染みの『AERA』にて、21年2月22日号から4回、
細野晴臣さんと笑福亭鶴瓶さんの往復書簡の短期連載があり、
お二人の人形を作らせて頂きました。
普段、あまり好きではない政治家ばかり作っているので
好きな著名人を作れるのは嬉しいですね。
とはいえ、ファンの多いお二方なので緊張しました。
鶴瓶さんはキャラ化しやすいかと思いきや、立体だとそう簡単にはいきません。
スキンヘッドに近いスタイルの方は、頭の形一つで印象が変わってしまうのです。
この号に続いて4号続いて掲載されたのですが、
せっかく立体なので右向いたり左向いたり、いろんなアングルで撮影して頂きまして、
それがほぼ初対面のお二人の、かみ合う様なかみ合わない様な、
ちょっとくすぐったいやりとりにマッチしている感じがして、なんとも嬉しかったです。
濃厚な人生経験を重ねられたお二人の言葉はハッとすることばかりで、
こんな時代を生きていくヒントが散りばめられておりました。
どんどん盛り上がってきた…!というところで連載が終わってしまったので、
この続きをまたどこかで拝読できたらなぁ…と、切望しております。
掲載されたのは9月なので、まだ東京都の自粛要請など出ていた頃で、
慣れないパソコン作業の眼精疲労や夏の自粛疲れが蓄積して
肩凝りまくった方も多かったのではないでしょうか。
竹ひごが刺ささっていますね。
ここにハッポースチロールの岩を5段重ねると…、
ジャーン!
重い重い重い!ガッチガチですね、おねーさん!かわいそうに!
いや〜しかし、超絶なバランスのものを作って立った時は嬉しいです!
バリエーションとして、
この子、池田和子っていうんです。
facebookに投稿したら、デザイナーの友人が命名してくれました。
わたしは密かに、ほのかちゃんって呼んでたんですけど、
ほのかじゃ「萌え」が足りないみたいです…。
去年作った花粉症ちゃんです。
あ、でもこれはメガネじゃなくて花粉避けのゴーグルだった。
本番撮影では(私が)うっかりゴーグル忘れてったので、
裸眼で写っています。目がさらに痒そうでかわいそうです…。
でもメガネ外した方が可愛いかな、この子は。
まだ名前がついていないので、ついでに募集しておきます〜。
肩こりだの花粉症だのに悩まされながらも、頑張って働くメガネ女子たち!(2つしかないけど)
まさにAERAの読者層!?(…と思う)
妙な親近感が湧いて気に入っています。
今年はコロナ禍で更に大変だけど、働き方も変わってきて暗い話ばかりじゃないですよね。
混迷の時代に逞しく生きるAERA女子の皆さん、あまり頑張りすぎないで、
息抜(生き抜)いていきましょう〜。
ということで、
VIVA!!1107(イイオンナ)!
ブログ、しばらくサボっていましたが、コロナ中もお仕事してました。
こちらは『AERA』6月1日号で作ったコロナ鬱人形です。マスクは着脱式です。
5ページ目の、慣れないリモートワークに喘ぐ男性のカットがお気に入りです。
大なり小なり、多くの方があらゆるストレスを抱えているコロナ禍ですが、どうぞ皆様、無理をせず自分を大事にしてくださいね。
ところで、この一ヶ月くらい、ひたすら片付けをしてました。
その際、過去5年分くらいの『AERA』をザザーっと一気読みしたのですが、どの記事も少しも古びず興味深かったので、結構真剣に読んでしまいました。
コロナ禍で、政治の問題、排他的な差別、グローバリズムの弊害や自然破壊など、様々な問題が浮き彫りになりましたが、どれもこれも今に始まった話でなく、ここ数年で積もりに積もった問題が、コロナを機に一気に噴き出したという印象だったから、全てがリアルタイムに感じたのかもしれません。
考えてみれば個人的にも、掲載誌や制作物を片付ける暇がなく、ここ数年分のものが溜まりまくっておりました。気持ちを一新するために、日々片付けにいそしんでいます。
最近もレバノンや香港など、衝撃的なニュースがたくさんありますが、時代を見つめながらも惑わされず、自分のやるべきことをして行きたいと思っています。
AERA Mook『災害からお金を守る』では平面と立体両方載せていただいてます!
表紙と目次は安心感あふれる平面イラスト!
本扉とインデックスには危機感あふれる立体イラスト!
両方載ってる本は、個人的にはなかなか希少。
意識してるわけじゃないのですが、テイスト違いますもんね。
同じ人の作品と、誰も気づかないだろうな…。
作風のジェンダーについて一考。
平面の方が、可愛くて優しくて女性的な絵柄が多いのですが、
過去作品を見て依頼されるので、偏りがちになるのかも。
平面は女性的なテイストのものの方が人気、
立体は男性的なテイストのものの方が人気、
というだけかもしれません。 実は過去作品では逆のパターンもあります。
こんな風に、諧謔的で男性的な平面(『日経アーキテクチュア』12年2月15日号掲載)も描いていますし、
こんな風に、可愛くて女性的な立体(オリジナル作品)も作っています。
一応断っておくと、ここで言う「男性的」「女性的」という言葉は あくまで便宜上使っています。
どれもこれも、同じ人の作品と認識されにくいかもしれませんが、
同じ人間の中に、女性的だったり男性的だったり両方のジェンダーが入っていると思うので
自分にとっては、こういう出し方が自然です。
どちらを殺すわけでもなく、どちらも需要があることが嬉しいです。
この中間を埋めてく作品が沢山できていけば、
ある種の統合性が見えてくるのかな〜、なんて。