初著書出版のご案内

初の著書『ホーム・スウィート・ホーム』(工作舎)を、本名の杉本彩子(さいこ)名義で出版します。
面白い暮らしぶりを実践しているお宅を取材し、俯瞰図で紹介しながら住民の生き方を掘り下げていくルポルタージュです。

構想を思い立ったのが10年前。
拙宅を皮切りに、友人知人の家の俯瞰図を描かせていただいたのが始まりです。
その後仕事が忙しくなって中断していたのですが、3年前あるきっかけで再度取り組み始め、出版が決まってからはあちこち取材に回り、この夏以降は一心不乱に色を塗っておりました。

イラストはコピックマーカーのアナログ塗りで400点以上掲載。オールカラー248ページ全編、書き下ろし&描き下ろしで、文章もこってり書いています。
うなぎの寝所のように長い京風町家は8面両観音ページで紹介し、同じ家のbefore & afterも同位置に配置して、ページをめくって見比べられるようにするなど、手元に置いておきたくなる紙の本の魅力にこだわって制作しました。

その本が年の瀬も押し迫った1227日に刊行します。
書店に出回るのは1月半ばで、1月下旬には原画展も開催します。
書店で見かけたら覗いてみてください。よろしくお願いいたします!

2023年新年のご挨拶



気がつけば去年一年ブログの更新を怠ってしまいました。

一つ飛びで、2023年。
明けましておめでとうございます。

去年から、描き下ろしで俯瞰図の本を作っています。
大きな紙ものがたくさん増えてきて、今のうちにちゃんと整理しなければハチャメチャになる…と、紙ものを整理できる引き出しの多い棚を探していたのですが、ちょうど良いものが売っていない。
それなら自分で作るしかない!と、年末年始は木工作業に追われていました。

が、しかし…。
安い針葉樹のコンパネを買ってしまったがために、パテ塗りやすりがけの繰り返し。
嗚呼、これなら多少高くても良い木材を買っておけば良かった…、と後悔しても始まらないので、大晦日まで近所に騒音迷惑かけながらサンダーかけて、家の掃除もして、なんて風にバタバタしていたら、車のキーを洗濯しちゃったり、実家に携帯忘れてきたりと失敗ばかり。

アカン。落ち着け。

今年は50歳になります。
もう何事も若い時のようにサクサクできない年齢なので、ちょっと落ち着いて、事前の準備をして、ゆっくりでも確実に物事進められるようにしようと、今年の目標を立ててみました。

と言うことで、まずは深呼吸。
今年もよろしくお願いいたします。

Kucci

明けましておめでとうございます2021

 
明けましておめでとうございます。
毎年、一年間で制作したもので一番気に入ってる作品を年賀にしていて、
立体イラストが多かったのだけど、今年は久しぶりに平面にしました。
『キンダーブック がくしゅうおおぞら』で描いたイラストです。

昨年はなぜか俯瞰図ばっかり描いていて、立体はすごく少なかったのでした。
立体と平面を行ったり来たりしていると、いろんなことを考えます。
平面には背景に包まれた優しさや暖かさを感じるけれど、
立体には物が単体で立っている緊張感を感じます。
立体は常に内側と外側の間で拮抗しながら奇跡的に立っているのです。

なんの話が始まったんだ?という感じですが、無理くり新年の挨拶につなげると、
昨年は誰もが相反する価値観の間で拮抗しながら、奇跡的に立っていた一年だったと思ったのでした。

ってことで、今年は良い年になります様に! 本年もよろしくお願いいたします。