『ホーム・スウィート・ホーム』俯瞰イラスト原画展「住まいという私小説」

 
全国展開第7弾を開催します。

杉本彩子『ホーム・スウィート・ホーム』俯瞰イラスト原画展
住まいという私小説


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紙のフライヤーはこちら、第5章3幕の納屋ハウス2020ver.ですが、


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デザイナーさんのご好意で、2022ver.も作ってくださいました。

2026.2.21(土)〜3.7(土)
10:00〜18:00(平日金のみ〜21:00)
TOUTEN BOOKSTORE
所在地:愛知県名古屋市熱田区沢上1-6-9
定休日:1/22(日)、3/1(日)〜2(月)(毎週日曜、第1.3月曜)
※駐車場はございません。近隣のパーキングをご利用ください。
住人たちの人生哲学を凝縮した おうち世界が満喫できる スペクタクルな展覧会!

実在の住まいを取材して描いた400 点以上のイラストと綿密なルポルター ジュにより住人の生き方に肉薄する 『ホーム・スウィート・ホーム』(杉本彩子 著/工作舎刊)は、「書店員が選ぶノン フィクション大賞2025」にもノミネー トされた話題作です。本展では俯瞰イ ラストをはじめとした20点以上の原画 の他、描き文字入りの特大プリントも 展示します。原画の繊細な色合いや タッチをご堪能いただき、楽しい文字 入りプリントと見比べながら、さまざま な暮らしのかたちに思いを馳せてみて ください。

トークショーも開催!
【イベント1】

私小説から叙事詩へ―納屋が繋いだ内と外―
3月6日(金)18:00〜19:30
ゲスト:吉田智彦さん×吉田かおりさん
司会進行:杉本彩子(著者)
入場料:1000円+1drink
定員:16名限定

第5章3幕に登場する納屋ハウスの住人をお招きしてトークショーを開催します。コロナ禍を機に福井県に移住した吉田夫妻は、夫の智彦さんの父の生家の納屋をリフォームして暮らし始めました。仲間たちの力も借りて手づくりしたその家を、妻のかおりさんは「体の一部や延長線」と言います。排水口から流れていく水の行方を理解するなど、意識は自ずと家の外側、環境、社会へと向かっていきます。この本の序章で著者は「家」を住人の「私小説」に喩えましたが、より大きな視座を得た吉田夫妻の物語は、私小説を超え、叙事詩と言えるものになっていきます。その意識の変化や充足感について、著者の杉本彩子がお話を伺います。


ゲストプロフィール
吉田智彦さん(文筆家、写真家、絵本作家)
1969年、東京都生まれ。北米の極北を流れるマッケンジー川やユーコン川を単独で下る。スペインや熊野古道などの巡礼路を歩く。現在は、福井県で畑や狩猟などをしながら半自給自足の生活を目指す。福井かひる山風土舎代表。著書「一万日連続登山を目指した男 東浦奈良男」(山と渓谷社)など。
 
吉田かおりさん(パート職員、翻訳家)
1976年、東京都生まれ。1994年、スペインへ留学。30代から登山にのめり込む。2015年、D&DEPARTMENTに入社(移住を機に退職後も業務を請け負う)。2020〜21年、扶桑社「天然生活」Web版で『毎日こけ日和』を連載。2021年、福井県に移住後は、観光案内や地域に根ざしたパートの他、翻訳も手がける。

【イベント2】

紙芝居トークイベント
『ホーム・スウィート・ホーム』ができるまで
3月7日(土)15:00〜16:30
杉本彩子(著者)
入場料:500円+1drink
定員:18名限定

出版のいきさつや、編集者との出会い、各家取材のエピソード、俯瞰イラストの制作過程などを、紙芝居形式でお話しさせていただきます。

イベント参加ご希望の方は下記からお申し込みください。
※オンライン上は「¥0」と表示されていますが、有料になります。入場料は当日レジにてお支払いください。

『ホーム・スウィート・ホーム』俯瞰イラストパネル展「部屋とTシャツと私」

『ホーム・スウィート・ホーム』全国展開第6弾を開催します。

杉本彩子×キツネのウエ コラボ企画
『ホーム・スウィート・ホーム』(工作舎・刊)俯瞰イラストパネル展
部屋とTシャツと私


2026年2月15日(日)~3月31日(火)
11:00~18:00

会場:キツネノウエ
所在地:和歌山県東牟婁郡那智勝浦町宇久井30-9
定休日:木曜日
駐車場有り

スウィートホームな 展示室でスペクタクルな おうち世界が満喫できる ユニークな展覧会!

『ホーム・スウィート・ホーム』の魅力がギュッと凝縮したイラス トパネル展を、攻めたデザインが人気 のTシャツ屋さん「キツネノウエ」店 内の展示室で開催します。
本書の中 から店主が厳選したイラストのプリン トTシャツも販売します!(住人の皆様に許可を得たもののみ)
太平洋に浮かぶ キツネ島の対岸で、椰子の木の並ぶ 白亜のお店に、一足早い春を満喫し に遊びに来てください。

1日だけの特別展示&トークショーも開催!
陰部神社で珍宝御開帳!

2月28日(土)
展示&グッズ販売 14:00~19:00
トークショー 18:00~19:00
入場無料/1drink
ゲストアーチスト:福富夫妻(福富雄太さん、FEKOさん)
司会進行:杉本英輝(彫刻家)
トーク&紙芝居:杉本彩子(著者)

第2章1幕に登場する福富夫妻を招いて、1日限りのイベントを開催します。本書に登場した夫妻の作品展示やグッズ販売の他、著者の杉本彩子とのトークセッションも開催。司会進行は著者の夫であり、新宮出身の蠟彫刻家、杉本英輝。北海道秘宝館から譲り受けた蠟人形の春子をきっかけに出会い、修理に通ううちに夫妻の家の俯瞰イラストを描いたエピソードなど、本書の成り立ちを紙芝居形式でご紹介します。聖地といわれる熊野でこそ映える夫妻の珍作品を拝観できる二度とないチャンス! 是非お見逃しのないように遊びに来てください!

【福富夫妻プロフィール】
立体造形の仕事の傍ら、日本全国の珍なるスポットー秘宝館、博物館、民芸品屋、古道具屋―などを訪れ、自分たちの気に入った珍なるグッズを蒐集しています。等身大の蠟人形、廃棄されたプラスチック製の人形、潰れた施設の看板、道祖神のような工芸品、昭和の成人雑誌やお土産物など、多岐にわたる蒐集物からインスパイアされた感性により、立体作品から「ぬりえ」まで、多彩な珍作品を創作しています。

 

 

 

新年のご挨拶2026

2026年、明けましておめでとうございます。
昨年は拙著『ホーム・スウィート・ホーム』(工作舎)のことで大変お騒がせいたしました。

昨年は、1〜5月に東京(阿佐ヶ谷、目白、新宿、福生)で、4回、
8〜10月に、地方(松本、徳島、静岡、高松、神戸)で5回の観光記念巡回展を開催したのですが、
あまりに怒涛の展示ラッシュで、地方展示の投稿をする間もないまま年を越してしまいました。
今更ですが、SNSでしか紹介しなかった地方展示DMをアップしてみます。

「ホーム・スウィート・ホーム」の夏祭り 杉本彩子俯瞰イラストパネル展 暮らしのかたち
2025.8.28〜9.19 松本/菊の湯

本書に登場する秘宝館の家の住人FEKOさんが、
おっとぼけ美術館で展示を開催しているのにあやかり、松本へ!
残暑は厳しいけど、夜になると涼風が心地よい松本で、
福富夫妻とイベントができて、夏の楽しい思い出になりました!

杉本彩子『ホーム・スウィート・ホーム』原画展 俯瞰して観る
2025.9.23〜10.5 静岡/HIBARI BOOKS & CAFE


本書に登場する三角マンションのぬいぐるみデザイナーさんの作品と、
タイ料理研究家さんの私物(カセットやタイ料理グッズ)も展示させていただきました。
オーナー様の美意識が高く、店内空間や照明も美しくて、華やかな展示になりました。
時間をかけてじっくり見てくださるお客様がとても多かったです!

杉本彩子『ホーム・スウィート・ホーム』俯瞰イラスト原画展 箱庭おうち図鑑
2025.10.13〜10.29 神戸/1003


窓側のメッシュパネルに9点の原画を展示するささやかな展覧会ですが、
真剣にトークを聞いてくださる熱心な書店ファンの方々が多かったです。
書店員さんに最近オススメの本などをご紹介いただきながら、
元町散策もできて、楽しい展示期間になりました。

杉本彩子『ホーム・スウィート・ホーム』俯瞰イラスト原画&パネル展 街の暮らし、里の暮らし
2025.10.22〜11.3 高松/本屋ルヌガンガ


地域の文化拠点ルヌガンガさんでは、都会と地方をテーマにして、
三角マンションやドームハウスの原画2点を筆頭に展示展開をいたしました。
店内にある雛壇の居心地が良く、飛び込み参加のお客様とともに、
少人数ながら、アットホームで楽しいトークイベントができました。

などなど、ここでは書ききれないくらい、楽しい経験がてんこもりでした。
地方巡業中の9月には、丸善ジュンク堂さん主催の「書店員が選ぶノンフィクション大賞2025」に
ノミネートされるご光栄にも預かり、忘れられない年になりました。

松本に訪れた頃はまだ夏真っ盛りだったのに、
全部終わった頃にはもう冬物のジャケットを羽織っていて、
日本の政治もガラッと変わっていました。

面白い出会いや、嬉しい再会もたくさんありました。
大阪万博やインバウンドの影響でホテル代が高騰する最中だったので、
宿泊予約アプリで変動する料金と睨めっこしながらやりくりする日々でした。

そんな中、岡谷で心地よい寝床を提供してくださった旧友のMTさんや、
出会って間もないのに、寝床だけでなく美味しい朝ごはんまでつくってくださったKAさん、
一宿一飯の御恩は一生忘れません。本当にありがとうございました。

どの地域も下見を含めて複数回訪れています。
松本3回、徳島2回、静岡4回、高松2回、神戸2回。
一年のうちにこれだけ旅行に出かけたことはありません。

その上この間、夫の実家の和歌山県新宮市にも3回行きました。
展示をしなかった6~7月には和歌山の義母が入退院。
怒涛の展示月間10月が終わり、さあ休もうと思っていたら、
11月には実家の母が病気になり、まさかの入院&手術。

私と同じくあちこち出かけるのが好きで、80代にもかかわらず、
昨年も金沢、静岡、新潟と旅行しまくっていた母だけにびっくりして、
実家や病院に通いまくる日々になりました。
ありがたいことに手術も成功して、大晦日は実家で
「ホーム・スウィート・ホーム」な年越しもできました。

おかげさまで義母も実母も無事に年を越すことができ、
それだけでも幸先の良い年始です。

本を読んでくださった皆様、展示に来てくださった皆様、
SNSで温かく見守ってくださった皆様、本当にありがとうございました!

今年もまだ少し、地方展示の予定が残っており、最後まできちんと良い展示を開催したい。
そしてその後は次の一歩を踏み出したい。
まだ少しお騒がせすると思いますが、今年も何卒よろしくお願い申し上げます。

 

 

杉本彩子『ホーム・スウィート・ホーム』原画展「福生的柑蜜之家」

原画展第三弾を開催します。今回の会場は、福生に新しくできたカルチャースポットCha Cha Cha Booksさん。品揃えの良い魅力的な本屋さんに併設したカフェスペースでの展示です。

今回の展示では、『ホーム・スウィート・ホーム』(工作舎)に登場する福生のおうち2軒をはじめ、音楽やエキゾチックな憧れを大切にし、如何(いか)モノ感満載なグッズに囲まれながら暮らしているおうちに焦点を当てて展示します。

中でも26頁をつかって紹介した米軍ハウスはイラストが多すぎて、これまで開催した原画展ではすべてを紹介しきれなかったのですが、本展では俯瞰イラストを含む32点のイラストをすべて展示、大きく紹介する予定です。

また、横田基地日米友好祭2025の会期中5月17日(土)は、この米軍ハウス(BANANA HOUSE)にて関連トーク&DJ パーティーのイベントも開催します。

トークゲストは音楽評論家の湯浅学さんと、民謡クルセイダーズ、リーダーの田中克海さん。司会はCha Cha Cha Books店主の松下源さん(DJサモハンキンポー、思い出野郎Aチーム)と豪華なメンツ!

米軍ハウス居住経験者の皆様を招いて、「米軍ハウスとエキゾの夢」をテーマにお話しさせていただきます。御三方によるテーマに関連したDJイベントも開催されます。

この日はCha Cha Cha Booksは休店しますが、一部の作品をBANANA HOUSEでもご覧いただけるようにします。俯瞰イラストをご覧いただきながら、描かれたおうちの実物を目撃できる貴重な機会!お見逃しのないよう、是非足をお運びください。

●展示会場

Cha Cha Cha Books

https://www.instagram.com/chachachabooks/

5月10日(土)〜5月24日(土)〈休日:日・月・5月 17日(土)〉

営業時間:11 : 30 ~19 : 00(L.O.18 : 30)

*その他、イレギュラーな定休日はお店のインスタグラムをご参照ください。

住所:東京都福生市本町85 第二根岸ビル2F

●イベント会場

FUSSA BANANA HOUSE

5月17日(土)

[プログラム]

13 : 30 START!!

13 : 30~14 : 30 DJサモハンキンポー

14 : 30~15 : 30 スペシャル・トーク

15 :30~16 : 15 DJ田中克海

16 : 15 ~17 :00 DJ湯浅学

17 :00~18:00 3人DJ

* 当日は混雑が予想されますのでお早めにお越しください。

30名以上になる場合は、庭からの見学になる可能性があります。ご了承ください。

住所:東京都福生市熊川1068-26

『ホ-ム・スウィ-ト・ホ-ム 』「おうち」考現学の世界パネル展

本日より紀伊国屋書店 新宿本店さんGallery Boxにてパネル展示を開催します。

杉本彩子『ホーム・スウィート・ホーム』の刊行記念パネル展
<「おうち」考現学の世界>
紀伊國屋書店 新宿本店 B階段4F踊り場 Gallery BOX
2025年4月29日(火)~5月27日(火)

この本をはじめて工作舎に持ち込んだとき、
編集者さんが引き合いに出してくださったのが
「考現学」の始祖、今和次郎さんのお名前でした。
恐縮しつつも嬉しかったのを覚えています。

私自身、「調査」や「記録」を目論んでいたわけではないため、
「考現学」のスタンスとは異なっているかもしれません。
けれど日本の民家の第一人者であり、建築評論家の今和次郎氏が、
「家」をテーマとしながらも、建物自体より
「内部の人が居てこその家」に関心を注ぐ暖かい眼差しや、
絵を描くことで初めて気付く事柄があると考えている姿勢、
そして何よりその“しつこさ”に、深い尊敬の念と共感を感じています。

今和次郎さんの本は持っていたけど、熟読していたわけでもない。
そんな薄学な私が「考現学」と銘打つおこがましさに恐縮しながらも、
1927年に紀伊國屋書店新宿本店様での展覧会で人気を博した「考現学」と、
その約100年後に同じ場所で開催できる光栄を噛み締め、
この展示では「考現学」的な展開を試みました。

「原画」ではなく「パネル」という特性を活かし、書籍とは別の編集を施し、
各家庭の「持物」に焦点を当ててセクションタイトルを設定するなどしています。

また、同店はインバウンドのお客様も多いということで、
今回のために特別に作った英文版の俯瞰図1点も見どころのひとつです。

そして5階エレベーター脇のコーナーでは、
私が選本した“「おうち」考現学ブックフェア”も開催します。
このために、この1〜2ヶ月は必死に読書をしていました。

往来の「考現学」の領域にとどまらず、小説、漫画、絵本、写真集などからも幅広く、
私が勝手に「考現学だ」と認定した本を22冊選ばせていただきました。
皆様のお叱りやツッコミをお待ちしております。

展示期間も一ヶ月と長いので、新宿にお立ち寄りの際はぜひ足をお運びください。

ブックギャラリーポポタムさんで原画展を開催します

『ホーム・スウィート・ホーム』刊行記念原画展第二弾を開催します。

 
工作舎Presents
杉本彩子の俯瞰イラストができるまで
2月28日(金)〜3月6日(木)2:00〜7:00
会場は目白のブックギャラリーポポタムさん。
ユニークな韓国系の本が充実していて、ゆったりしたギャラリースペースも併設している本屋さんです。
『ホーム・スウィート・ホーム』には、日本に住む韓国の方も、韓国に住む日本の方も登場します。
韓国と縁が深い本なので、ポポタムさんで展示できるのがとても嬉しいです。
 
今回の展示では、ギャラリー白線の原画展で、一部のお客さんにご覧いただき、
ご好評いただいた鉛筆ラフやペン画も展示し、メイキングをテーマに設営しようと考えています。
取材の仕方やこぼれ話、旅の思い出、俯瞰イラスト作成の工程解説などを、
写真も盛り込みながらお伝えするパネル展示を準備しています。
 
ギャラリー白線に来ていただいた方も、初めてご覧いただく方も、
どちらにもお楽しみいただけるよう考えておりますので、
ご来場くださいますよう、よろしくお願いいたします。

新年のご挨拶と個展のご案内

あけましておめでとうございます。
今年もよろしくお願いします。

昨年は年末ギリギリに初の著書が刊行しました。
書店に並ぶのは1月17日(金)頃と伺っておりますが、
1月18日(土)から阿佐ヶ谷のギャラリー白線で原画展を開催するので
そちらでお買い求めいただくこともできます。

ギャラリーで書籍を購入された方には、工作舎デザインの
ポストカード3枚セット特典(限定100 セット)も付いてきます!
本の内容に関連するイベントも企てております。
イベントに参加してから本を読むと、よりリアルに
本を楽しめるようになっておりますので、是非ご来場ください。
特に、要予約のモモコモーションさんのライブは必見です!(下記参照)

それではギャラリーでお会いできるのを楽しみにしています。
本年もよろしくお願いいたします!

杉本彩子原画展“Home Sweet Home”

杉本彩子(kucci)初の著書『ホーム・スウィート・ホーム』
(工作舎)刊行記念原画展。様々な家を取材し、オール
カラー248 頁全編に描いた400 点以上のイラストは、
全てコピックマーカーで着色しています。大和絵の吹抜
屋台を思わせる独特なデフォルメを施した俯瞰イラスト21
点と、厳選したイラスト、あわせて50点以上を展示します。

ギャラリーで書籍を購入された方には、工作舎デザインの
ポストカード3枚セット特典も!(限定100 セット)

【イベント情報】
●オープニングパーティー
1月18日(土) 18:00~

●トーク&ミニライブ&モモコお手製トムヤムラスクパーティー
1月20日(月) 18:00~(¥2,000 限定20名)
予約は下記のフォームからお願いします。
https://form.run/@saikosugimoto–j0M9edofXG5HHfU09Ucb
ゲスト モモコモーション(ミュージシャン、タイ料理研究家)
司会 石原剛一郎(工作舎担当編集者)
ライブ 歌:モモコモーション、ベース:シマジマサヒコ

● 座談会「2014 – 2024 それぞれの10 年」
1月25日(土) 18:00~(予約不要・投げ銭制)
ゲスト 福富雄太(造形作家)、福富瑞恵(造形作家)、
NU(ぬいぐるみデザイナー)、MU(グラフィックデザイナー)
司会 石原剛一郎(工作舎担当編集者)

ギャラリー白線
〒166-0004
東京都杉並区阿佐谷南1-36-14 ハウス白鳥1F-B

https: //hakusen.jp

 

 

 

初著書出版のご案内

初の著書『ホーム・スウィート・ホーム』(工作舎)を、本名の杉本彩子(さいこ)名義で出版します。
面白い暮らしぶりを実践しているお宅を取材し、俯瞰図で紹介しながら住民の生き方を掘り下げていくルポルタージュです。

構想を思い立ったのが10年前。
拙宅を皮切りに、友人知人の家の俯瞰図を描かせていただいたのが始まりです。
その後仕事が忙しくなって中断していたのですが、3年前あるきっかけで再度取り組み始め、出版が決まってからはあちこち取材に回り、この夏以降は一心不乱に色を塗っておりました。

イラストはコピックマーカーのアナログ塗りで400点以上掲載。オールカラー248ページ全編、書き下ろし&描き下ろしで、文章もこってり書いています。
鰻の寝床のように長い京風町家は8面両観音ページで紹介し、同じ家のbefore & afterも同位置に配置して、ページをめくって見比べられるようにするなど、手元に置いておきたくなる紙の本の魅力にこだわって制作しました。

その本が年の瀬も押し迫った1227日に刊行します。
書店に出回るのは1月半ばで、1月下旬には原画展も開催します。
書店で見かけたら覗いてみてください。よろしくお願いいたします!

2023年新年のご挨拶

気がつけば去年一年ブログの更新を怠ってしまいました。

一つ飛びで、2023年。
明けましておめでとうございます。

去年から、描き下ろしで俯瞰図の本を作っています。
大きな紙ものがたくさん増えてきて、今のうちにちゃんと整理しなければハチャメチャになる…と、紙ものを整理できる引き出しの多い棚を探していたのですが、ちょうど良いものが売っていない。
それなら自分で作るしかない!と、年末年始は木工作業に追われていました。

が、しかし…。
安い針葉樹のコンパネを買ってしまったがために、パテ塗りやすりがけの繰り返し。
嗚呼、これなら多少高くても良い木材を買っておけば良かった…、と後悔しても始まらないので、大晦日まで近所に騒音迷惑かけながらサンダーかけて、家の掃除もして、なんて風にバタバタしていたら、車のキーを洗濯しちゃったり、実家に携帯忘れてきたりと失敗ばかり。

アカン。落ち着け。
今年は50歳になります。
もう何事も若い時のようにサクサクできない年齢なので、ちょっと落ち着いて、事前の準備をして、ゆっくりでも確実に物事進められるようにしようと、今年の目標を立ててみました。
と言うことで、まずは深呼吸。
今年もよろしくお願いいたします。

Kucci

文字の生まれる瞬間に立ち会う——『ハングルの誕生』(野間秀樹)

『ハングルの誕生 人間にとって文字とは何か』(野間秀樹・著/平凡社ライブラリー)読了。
同じ漢字文化圏で、日本語と似た様な言葉もたくさんある韓国語には興味を持っている。
ハングル文字の仕組みはわかりやすく、意外に簡単に読める様になるからイイ気になってしまうけど、会話は難しいし、せいぜい映画やドラマに耳をそばだてたり、アプリで学習するくらいしか出来ないでいた。

ただ、アプリは面白くって、漢字語をハングルでどう記し、どう読むか、ひたすらテストするタイプで、気分転換にちょうどよく暇を見ては続けていたのだ。
例えば「大学」の「大」は「대(デ)」、「学」は「학(ハク)」だから「デハク」と読む。漢字の音読みを一つ増やして覚えるくらいの感覚だから、様々に組み合わせれば無理なく多くの単語を覚えられる。
そうしている内に「出発」が「チュルバル」とか「動物」は「トンムル」とか、日本語で「ツ」って読むのは「ル」になってるのが多いと気づく。「会員」は「フェウォン」で、日本語の「K」の発音は「F」の発音に、「イン」は「ウォン」になっているのが多いとか、法則性に気づいていく。その一つ一つに、なぜか合点がいく。

大昔に大陸から渡ってきた先祖がいたとして、その人がそう発語していたDNAの記憶が残っているんじゃないか、とか、発語に快楽を憶えるのは奥に沈んだ祖先の記憶が、息を吹き返した音の愉悦に浸っていたりなんかして。なんて、そんなことを妄想すると楽しくて、アプリの学習を続けていた。
だから書店でこの本を一目見て、即買いしてしまった。なかなか分厚いし、割と専門的な本だけど、面白くてぐんぐん読み進めた。すると韓国語のことだけでなく、日本語のこともたくさん知ることが出来た。

日本語の漢字の音読みはたくさんあるけど、韓国の漢字の音読みはほぼ一つしかない。「行」という字だけで日本語だと「ギョウ」「コウ」「アン」などたくさん読むけれど、韓国語では「ヘン」だけだ。外国語の母語話者が日本語を覚えるのは大変だろうなぁ。
それにしても、なんで日本語にはこんなに読み方があるのかなんて、考えたこともなかった。
この本によれば、「ギョウ」は5世紀以前、中国の南北朝時代からもたらされた【呉音】、「コウ」は7世紀以降、遣唐使によって唐からもたらされた【漢音】、「アン」は12世紀以降、僧侶達によって南宋からもたらされた【唐宋音(唐音)】なのだという。そうなのか~!! 知らなかった!

そりゃ、中国の政権も時代によって民族も違うし、首都の場所も違うし、なんてったって時間も経ってるわけだから、同じ発音を続けているわけではないですもんね。でもその時々で輸入した読み方を「まだ「ギョウ」なんて読んでるの~? ふるー。今、唐の国じゃ「コウ」って読むのが新しいんだぜー」とか、遣唐使のおっさんがほざいていたのかな。
そんな長い歴史の関わりの中で伝わってきた読み方を、基本捨てずに残してきた上に、「行(ユ)く」みたいに、やまと言葉で無理やり読ませる訓読みまで開発しちゃう、そのニュートラルさというか、適当さというか、日本らしくて結構好きだ。

それに高校時代にちょっと触れただけの漢文。漢詩を読むための趣味みたいなもの、くらいにしか思っていなかったけど、まだ固有の文字がない時代の日本列島や朝鮮半島で、書くこと読むことそのものが漢文頼りであった状況を想像すると、その重要性を思い知らされる。お互いの訓読の違いや工夫の詳細を知るにつれ、中国との関わり方の違いも感じ取れたりする。
忠清南道瑞山郡、文殊寺の『佛説仁王般若波羅蜜經』の口訣にカタカナの様な文字が発見されたくだりには、カタカナの起源にぐるぐる想いをめぐらせて胸が躍った。

そして何より、世宗とそのチームが編み出したハングル文字(訓民正音)の革新的で画期的すぎることに驚愕した。まさか喉や歯や口の形で象られて作字されていたとは! 母音の形は陰陽道の理論にも適っている形だったとは! その上、漢字の音節をそのままの文字数で形にしつつ、音素を紐解けばアルファベットの原理にも適っている。こんな21世紀的合理性を備えたシステムを、よくもまあ15世紀に開発したものだと唸るばかり。

その仕組みを知れば知るほど、世宗はIT時代を見据えていたのではないかとさえ思えてしまう。世宗の「民衆の声なき声を形にする」という願いは、インターネットの爆発的な普及にも重ねて見える。ハングル文字(正音)は近代以前にも使われてはいた様だけど、本格的に民衆に広まったのは500年後の20世紀。そして世紀末に満を期して、IT国家として花開いた韓国の民の声はハングル文字でネットにのり、世界中を駆け巡る。更に21世紀になると言葉はその本領を発揮して、映画やドラマが世界中で爆発的なヒットを打つ。

ハングル創設チームの鄭麟趾が語った「風声、鶴唳、鶏鳴、狗吠と雖も、皆得て書くべし。」という躍動感に満ちた宣言は、500年後にスクリーンの中で暴れまわる韓国の俳優たちに受け継がれたのではないかと、全て必然に感じて勝手に胸熱になっている。
グローバルな国民性は、一夜にしてならず、だったのだ。

更に、東洋の絵画や書における精神性との関連や、DTPにおけるタイポグラフィーに至るまで、言語学に留まらず文字の世界を余すところなく伝えていて、美術やデザインを生業にしている者としても、興味深いばかりだった。文字とはなんと、肉厚なことか。

ところで読後に検索していたら、大好きなソン・ガンホ主演の『王の願い—ハングルの始まり―』という映画がなんと今年上映されていた。タイムリーすぎる!
ということで早速配信で観てみた。
あくまでフィクションなので、この本に記されていた様な制作チームは出てこない。代わりに弾圧されていた仏教の僧侶たちが描かれていて、当時の儒教と仏教のパワーバランスも興味深くて面白かった。

なぜこれほどまでに執着して文字を作ったのか。本当に民を想ってなのか。聖人君主すぎないか?
本を読んでもいまいち伝わってこなかった世宗の人間像だけど、映画の終盤でガンホがつぶやく、「民は文字を知らず、思いをうまく表現できぬと思っていた。思いを伝えられなかったのは、この私だった」の言葉に、ああ、表現欲求の源は全て、己れの拙さ故の渇望だよねと腑に落ちる。
やわで不器用で名君の輝きも感じさせないガンホ演じる世宗像は、人間臭くてとても良かった。