カテゴリーアーカイブ: 立体イラスト
こちらも昨年末のお仕事ですが…
前回に引き続き、アップしそびれていたお仕事のご紹介です。
『AERA』16年12月19日号特集にて、大学のジオラマを作りました。
中央に明治時代の校舎、右に昭和の高度経済成長期の校舎、左に平成校舎です。
他にテニスコートや銀杏の木、人間等も作りました。
この後のページでも、たくさんのカットを掲載して頂いております。
建物を、背景ではなく単体で作るのは珍しく、いざ主役にしてみると、
明治、昭和、平成、それぞれに表情があり面白いです。
特に、高度経済成長期の校舎は母校の校舎をもろ参考にいたしまして、
実際の建築物を模してると、シンプルな様でいて意外と凝っていることに気づいたり、
もっと簡単に作れると思ってたんで、、なめてました。巨匠の建築。。
何の効果を狙ってわざわざこんなことをしているんだろう?等々、
意匠の勉強になりましたよ。
とはいえそんな細かいところ、この写真だと全然解りませんね!
また今度、作品も単体でアップしたいと思います。
平面と立体のミクストメディア!
昨年秋から年末年始にかけて、私用でバタバタしておりまして、
だいぶブログの更新を怠っていたのですが、その間にもなかなか面白い試みをしておりました。
お馴染みの『AERA』ですが、16年10月31日号にて、初の試み、
立体イラストと平面イラストのミクストメディア(混合技法)、です!
ジャーン!!
「プログラミング」という、ビジュアルにしにくいテーマですが、
いつも誰も思いつかない様な、斬新なアイデアを提案して下さるデザイナーさんから、
「テトリス状の立体に平面を絡める」というご依頼を頂いた時には、血湧き肉踊りましたデス。
立体イラストレーターを名乗りながら、平面イラストも描いているわたくし、に、
こういう提案をして下さった方は初めてなのです。
プロセスとしては、
1. 1cmの立方体木材を購入。3つづつ組み合わせ同じ形を作り、4色の立体を制作。 2. 立体でビジュアルパターンを組み合わせ、スケッチ写真を撮影。 3. 写真にハマるイラストラフを描く。打ち合わせで、7種類に厳選。 4. カメラマンの方に立体を撮影して頂き、写真素材を頂く。 5. それにあわせてイラスト本番を描き、データ送信。
どうでしょう?意外とシンプルなプロセスだと思いません? イラスト部分を1色にするというのも、デザイナーさんの提案で、スッキリと無機的なものを、 人の手で有機的に扱うという、記事の内容に即した、狙い通りの絵柄が作れたと思います。 そもそも、 昔は普通に絵を描いていたわたくし、立体を作り始めたきっかけは、 絵の中に立体の陰影の様なメリハリが欲しい!という欲求だったので、 そんな学生時代の初期衝動をやっと一つ実現出来た様な、嬉しいお仕事でした。 良いアイデアが閃いても、実現するには面倒くさそうで、お蔵入りになってしまうことってありますよね。 もし今度、そんなアイデアを思いついたら、お蔵にしまい込む前に「ちょっと待てよ?」と一呼吸、 「そうだ、kucciに聞いてみよう」なんて、思ってくれたら嬉しいです。 意外と、思ってるより簡単に、実現出来ちゃうかもしれませんよ。
1. 1cmの立方体木材を購入。3つづつ組み合わせ同じ形を作り、4色の立体を制作。 2. 立体でビジュアルパターンを組み合わせ、スケッチ写真を撮影。 3. 写真にハマるイラストラフを描く。打ち合わせで、7種類に厳選。 4. カメラマンの方に立体を撮影して頂き、写真素材を頂く。 5. それにあわせてイラスト本番を描き、データ送信。
どうでしょう?意外とシンプルなプロセスだと思いません? イラスト部分を1色にするというのも、デザイナーさんの提案で、スッキリと無機的なものを、 人の手で有機的に扱うという、記事の内容に即した、狙い通りの絵柄が作れたと思います。 そもそも、 昔は普通に絵を描いていたわたくし、立体を作り始めたきっかけは、 絵の中に立体の陰影の様なメリハリが欲しい!という欲求だったので、 そんな学生時代の初期衝動をやっと一つ実現出来た様な、嬉しいお仕事でした。 良いアイデアが閃いても、実現するには面倒くさそうで、お蔵入りになってしまうことってありますよね。 もし今度、そんなアイデアを思いついたら、お蔵にしまい込む前に「ちょっと待てよ?」と一呼吸、 「そうだ、kucciに聞いてみよう」なんて、思ってくれたら嬉しいです。 意外と、思ってるより簡単に、実現出来ちゃうかもしれませんよ。
だいぶ出遅れましたが…
既に半月過ぎてしまい、このタイミングでなんですが、、
あけましておめでとうございます!
カルタとりに羽子板、いかにもお正月らしい絵柄ですが
こちらは、年賀状のためのオリジナル制作ではなく、昨年12月発行の
『お役立ちカタログ HEBELIAN Selection』冬号(旭化成)の表紙で
お使い頂いた立体イラストの、別カットなのです。
オリジナルはこちら!↓
オリジナルは、お正月らしく襟を正したくなるような構図ですね。
年賀状バージョンは、撮影中に何気なく並べたカットを面白がって、
カメラマンの方が撮影して下さったのですが、ちょっと配置を変えただけなのに、
くだけて茶目っ気たっぷりな雰囲気に変わるから不思議ですね。
こんな風に、1セット作るだけでも、シーンにあわせて色んなカットが
撮れるのは立体イラストの楽しいところです。
例えば、表1、表4、扉、目次等で全然雰囲気の違うカットを使いつつ
デザイン的な統一感も保てるので、なかなか使い勝手が良いんですよ。
今年もたくさんのお仕事お待ちしております。
本年も何卒よろしくお願い申し上げます。
『SUUMOリフォーム』2017年1月号特集扉
『SUUMOリフォーム』2017年1月号(リクルート)、11月16日に発売されました。
一冊まるまる「水まわり、一新!」という特集です。
特集扉でジオラマ制作しました。見開き裁ち落としなので、誌面にぴったり合う様にサイズ設計しています。いつもみたいにパースのデフォルメ等もせず、間取りがそのままコマ割りに見える様な感じで、直線的に作りました。ブライアン・デ・パルマ監督の俯瞰撮影や、ウェス・アンダーソン監督の断面撮影みたいな面白さが、少しでも表現出来ていれば嬉しいです。お風呂とトイレの水は、透明樹脂を使っています。
リフォームに関心のある方、是非書店にて覗いて見て下さい!
『広がれ、こども食堂の輪!全国ツアー』websiteのロゴとイラスト
『広がれ、こども食堂の輪!全国ツアー』のwebsiteで
粘土ロゴの制作と俯瞰図イラストを描きました!
こども食堂の名づけ親である「気まぐれ八百屋だんだん こども食堂」の店主・近藤博子さんのインタビューによれば、こども食堂とは、「こどもが一人でも安心して来られる無料または低額の食堂」ということで、貧困家庭 という限定でもなければ、「こどもだけ」とも言っていないそうです。
大人であっても子どもであっても、孤食は寂しい。
貧困問題はもちろん大変なことだけど、それ以前に「ただ誰かといたい」というシンプルな願いを抱えてる人——、老人や子どもやシングルマザーのみならず、働き盛りの中高年男性であっても立ち寄れる場所があったら、救われる人がたくさんいるのだろうな〜、と思ってます。
実際は、いろいろ難しいだろうけど。
でも、イラストだからそういう願いを込めて、いろんな人を描きました。
『AERA』8月22日号大特集「先生が忙しすぎる」
今週の『AERA』8月22日号大特集「先生が忙しすぎる」
巻頭で立体イラスト掲載して頂いております!
学校校舎で撮影して頂いたため、人形のリアリティも倍増!
この後数ページに渡って掲載して頂いております。
すっかり教育の現場に縁がなく、なかなか知り得ない世界なのですが、、
教師の方、こんなに業務が多いのですね。。
その上、親御さんや政府まで多方面に気を使い、、、お疲れさまでございます。
他に、個人的に興味深かった記事は、
「授業で戦争否定したら「偏向」?自民「密告サイト」の狙い」
「胃袋の国際交流 東京でアジアを食べる!」
「【お言葉公表】象徴天皇の「事業継承」プロジェクト始まる」
等々。
教職関係の方必読の一冊です!是非ご一読を!
共働きの朝風景ジオラマ作りました
今週の『AERA』16年5月30日号の巻頭特集で、簡易なジオラマ作りました。
子育て共働き夫婦の朝風景、こんな感じでバタバタなのでしょうね。
お母さん、トップスだけ出勤用にスタンバイ、だけど下ジャージだし。
お父さんはゴミ出し係で、一足先に出勤です。
坊やは慌ただしい両親に呆然と…。
切実な読者さんがたくさんいそうな特集です。
働くお母さん(お父さんも)、陰ながら応援しております!
そして今、平面だし、媒体も内容もまるで関係ないのだけど、
この状態の夫婦が「もう無理〜!」ってな感じで、
妻の実家に転がり込んで安心して暮らしてる後日談、みたいな絵、描いてます。
と言っても、そんなテーマじゃないし全く関連のないお仕事なのですが、
自分の中でだけ、勝手にストーリーがつながってたりして、
たまにあるんですよね、こういうこと。
『にほんのでんとう絵じてん』(三省堂)本日発売です!
『にほんのでんとう絵じてん』(三省堂)本日発売です!
子どもの頃大好きだった竹馬を作るの、とても楽しかったです!
私は「おばあちゃんのいる田舎」に行ったことがないので、こういう情景ちょっと憧れありますね。
けど、いまのおばあちゃんってもっと若いので、この方ひいおばあちゃんかも(笑)。
20年も続いているシリーズの新刊の、表紙立体イラストを担当させて頂きました。 知ってる様で全然知らない日本の伝統。 辞書で有名な三省堂さんからの発行なので、後世まできちんと伝えられる様、丁寧に編まれた内容です。
大人がちゃんと認識してお子さんに伝えられる様、大人向けの解説も充実しています。 例えば、「にほんの ぎょうじ」の章「けっこんしき」の解説では、 平安時代には「妻方が婿を認める婿入り婚」であったこと、 「鎌倉時代になり武家が登場すると、父権性が成熟していき、嫁入り式の婚姻が定着」した、等々、 なんとなくしか知らなかったことばかりで面白く、とても勉強になりますよ。 個人的には、「にほんの よそおい」の章なんか、着物について詳しく書かれていて、 イラストの資料としても非常に便利と思ったり。 最近は、ネットに留まらず、間違った認識で伝統を語られてる方が 多い様に感じるので、こういう本の存在って本当に大事ですよね。 3〜7歳向けなので、お子さんのいらっしゃる方、是非書店で覗いて見て下さい!