『お役立ちカタログ HEBELIAN selection』夏号秋号/旭化成

ご無沙汰しておりました。 すっかりお知らせを怠ってしまいましたが、徐々にアップしていきますね。
『お役立ちカタログ HEBELIANselection2017年』夏号と秋号表紙で 立体イラスト掲載して頂きました。
夏号は、明日の家族旅行に向けて荷物作りをする家族。

浮き輪にシュノーケルをつけて気分を上げてる次男が家族の笑いを誘ってます。


秋号は防災の日の9月1日発売なので、防災用品のチェックを行う家族です。


こちらの連載は、この号で終わりとなりました。
1年と1回という中途半端な期間でしたが、
ヘーベリアンの皆様ご愛読ありがとうございました。 保存 保存 保存 保存 保存 保存 保存 保存

『AERA』17年2月27日号A/朝日新聞出版

ドナルド・トランプ大統領人形、作りました!

そして今週の『AERA』、やっと追いつきました!
来る来る、とは思ってましたが早速来ました、このご依頼。
今世界中が注目しているこのオッサンです。

『AERA』17年2月27日号A/朝日新聞出版
さすがに派手です。いろいろ舞ってるし。

武器の赤いネクタイで、日本経済に混乱を巻き起こします! そして、、 『AERA』17年2月27日号B/朝日新聞出版
前に作ったアベ人形も再登場。
赤いネクタイでまんまと取り込まれています。

『AERA』17年2月27日号C/朝日新聞出版
ネクタイはこんなバージョンも作りました。
着せ替えです。オシャレさんでしょ。
こちらは決め台詞の「America  First」ネクタイになります。

是非書店にて、お手に取って覗いて見て下さい! 保存 保存 保存

『AERA』17年2月13日号/朝日新聞出版

2週間前の『AERA』家事特集です

どんどん遅れを取り戻して、2週間前の『AERA』17年2月13日号のご紹介。 この号は「家事からの解放」という特集です。 長〜いコードが、やってもやっても終わらない家事を象徴。 見開きに跨がっていて、顔怖いけど楽しいデザインになっています。 過剰な表情が『AERA』らしい一品。楽しんで作りました! 『AERA』17年2月13日号/朝日新聞出版 保存 保存 保存
『AERA』16年12月19日号/朝日新聞出版

こちらも昨年末のお仕事ですが…

前回に引き続き、アップしそびれていたお仕事のご紹介です。 『AERA』16年12月19日号特集にて、大学のジオラマを作りました。 『AERA』16年12月19日号/朝日新聞出版 中央に明治時代の校舎、右に昭和の高度経済成長期の校舎、左に平成校舎です。 他にテニスコートや銀杏の木、人間等も作りました。 この後のページでも、たくさんのカットを掲載して頂いております。 建物を、背景ではなく単体で作るのは珍しく、いざ主役にしてみると、 明治、昭和、平成、それぞれに表情があり面白いです。 特に、高度経済成長期の校舎は母校の校舎をもろ参考にいたしまして、 実際の建築物を模してると、シンプルな様でいて意外と凝っていることに気づいたり、 もっと簡単に作れると思ってたんで、、なめてました。巨匠の建築。。 何の効果を狙ってわざわざこんなことをしているんだろう?等々、 意匠の勉強になりましたよ。 とはいえそんな細かいところ、この写真だと全然解りませんね! また今度、作品も単体でアップしたいと思います。 保存 保存 保存 保存 保存 保存 保存
『AERA』16年10月31日号A/朝日新聞出版

平面と立体のミクストメディア!

昨年秋から年末年始にかけて、私用でバタバタしておりまして、 だいぶブログの更新を怠っていたのですが、その間にもなかなか面白い試みをしておりました。 お馴染みの『AERA』ですが、16年10月31日号にて、初の試み、 立体イラストと平面イラストのミクストメディア(混合技法)、です! ジャーン!! 『AERA』16年10月31日号A/朝日新聞出版 『AERA』16年10月31日号B/朝日新聞出版 『AERA』16年10月31日号C/朝日新聞出版 『AERA』16年10月31日号D/朝日新聞出版 「プログラミング」という、ビジュアルにしにくいテーマですが、 いつも誰も思いつかない様な、斬新なアイデアを提案して下さるデザイナーさんから、 「テトリス状の立体に平面を絡める」というご依頼を頂いた時には、血湧き肉踊りましたデス。 立体イラストレーターを名乗りながら、平面イラストも描いているわたくし、に、 こういう提案をして下さった方は初めてなのです。 プロセスとしては、
1. 1cmの立方体木材を購入。3つづつ組み合わせ同じ形を作り、4色の立体を制作。 2. 立体でビジュアルパターンを組み合わせ、スケッチ写真を撮影。 3. 写真にハマるイラストラフを描く。打ち合わせで、7種類に厳選。 4. カメラマンの方に立体を撮影して頂き、写真素材を頂く。 5. それにあわせてイラスト本番を描き、データ送信。
どうでしょう?意外とシンプルなプロセスだと思いません? イラスト部分を1色にするというのも、デザイナーさんの提案で、スッキリと無機的なものを、 人の手で有機的に扱うという、記事の内容に即した、狙い通りの絵柄が作れたと思います。 そもそも、 昔は普通に絵を描いていたわたくし、立体を作り始めたきっかけは、 絵の中に立体の陰影の様なメリハリが欲しい!という欲求だったので、 そんな学生時代の初期衝動をやっと一つ実現出来た様な、嬉しいお仕事でした。 良いアイデアが閃いても、実現するには面倒くさそうで、お蔵入りになってしまうことってありますよね。 もし今度、そんなアイデアを思いついたら、お蔵にしまい込む前に「ちょっと待てよ?」と一呼吸、 「そうだ、kucciに聞いてみよう」なんて、思ってくれたら嬉しいです。 意外と、思ってるより簡単に、実現出来ちゃうかもしれませんよ。 保存 保存 保存 保存 保存 保存

だいぶ出遅れましたが…

既に半月過ぎてしまい、このタイミングでなんですが、、 あけましておめでとうございます! カルタとりに羽子板、いかにもお正月らしい絵柄ですが こちらは、年賀状のためのオリジナル制作ではなく、昨年12月発行の 『お役立ちカタログ HEBELIAN Selection』冬号(旭化成)の表紙で お使い頂いた立体イラストの、別カットなのです。 オリジナルはこちら!↓ オリジナルは、お正月らしく襟を正したくなるような構図ですね。 年賀状バージョンは、撮影中に何気なく並べたカットを面白がって、 カメラマンの方が撮影して下さったのですが、ちょっと配置を変えただけなのに、 くだけて茶目っ気たっぷりな雰囲気に変わるから不思議ですね。 こんな風に、1セット作るだけでも、シーンにあわせて色んなカットが 撮れるのは立体イラストの楽しいところです。 例えば、表1、表4、扉、目次等で全然雰囲気の違うカットを使いつつ デザイン的な統一感も保てるので、なかなか使い勝手が良いんですよ。 今年もたくさんのお仕事お待ちしております。 本年も何卒よろしくお願い申し上げます。 保存 保存 保存 保存 保存
『SUUMOリフォーム』2017年1月号/リクルート

『SUUMOリフォーム』2017年1月号特集扉

『SUUMOリフォーム』2017年1月号(リクルート)、11月16日に発売されました。 一冊まるまる「水まわり、一新!」という特集です。 特集扉でジオラマ制作しました。見開き裁ち落としなので、誌面にぴったり合う様にサイズ設計しています。いつもみたいにパースのデフォルメ等もせず、間取りがそのままコマ割りに見える様な感じで、直線的に作りました。ブライアン・デ・パルマ監督の俯瞰撮影や、ウェス・アンダーソン監督の断面撮影みたいな面白さが、少しでも表現出来ていれば嬉しいです。お風呂とトイレの水は、透明樹脂を使っています。 リフォームに関心のある方、是非書店にて覗いて見て下さい! 『SUUMOリフォーム』2017年1月号/リクルート 保存 保存 保存 保存
『AERA』16年8月22日号/朝日新聞出版

『AERA』8月22日号大特集「先生が忙しすぎる」

今週の『AERA』8月22日号大特集「先生が忙しすぎる」 巻頭で立体イラスト掲載して頂いております! 『AERA』16年8月22日号/朝日新聞出版 学校校舎で撮影して頂いたため、人形のリアリティも倍増! この後数ページに渡って掲載して頂いております。 すっかり教育の現場に縁がなく、なかなか知り得ない世界なのですが、、 教師の方、こんなに業務が多いのですね。。 その上、親御さんや政府まで多方面に気を使い、、、お疲れさまでございます。 他に、個人的に興味深かった記事は、 「授業で戦争否定したら「偏向」?自民「密告サイト」の狙い」 「胃袋の国際交流 東京でアジアを食べる!」 「【お言葉公表】象徴天皇の「事業継承」プロジェクト始まる」 等々。 教職関係の方必読の一冊です!是非ご一読を!   保存 保存 保存

共働きの朝風景ジオラマ作りました

今週の『AERA』16年5月30日号の巻頭特集で、簡易なジオラマ作りました。 aera160530-800 子育て共働き夫婦の朝風景、こんな感じでバタバタなのでしょうね。 お母さん、トップスだけ出勤用にスタンバイ、だけど下ジャージだし。 お父さんはゴミ出し係で、一足先に出勤です。 坊やは慌ただしい両親に呆然と…。 切実な読者さんがたくさんいそうな特集です。 働くお母さん(お父さんも)、陰ながら応援しております! そして今、平面だし、媒体も内容もまるで関係ないのだけど、 この状態の夫婦が「もう無理〜!」ってな感じで、 妻の実家に転がり込んで安心して暮らしてる後日談、みたいな絵、描いてます。 と言っても、そんなテーマじゃないし全く関連のないお仕事なのですが、 自分の中でだけ、勝手にストーリーがつながってたりして、 たまにあるんですよね、こういうこと。

メイキング003〜立体イラスト・病院&介護大事典編〜

メイキングアーカイブPart.2です。 2011年3月31日に発売された『病院&介護大事典』(ダイヤモンド社)表紙立体についてのメイキングです。 こちらは、PC内にテキストデータ初稿と画像データが残っていたので、加筆再編集いたしました。 最初に書いたメイキングなので、わりと真っ当に書きました。 立体イラスト制作の流れが、非常に解りやすい記事になっています。 少し補足すると、制作時期は震災前、ブログを書いたのは震災後2011年4月7日です。 冒頭で触れている「蝋人形」というのは、松島の蝋人形館で被災、破損した人形修復業務に関わったことに関する言及です。

それではどうぞ!


さてさて、あまり蝋人形のことばっかり書いていると 何屋さんだかわからなくなってしまいますね。 本業の立体イラストに戻ります。

週刊ダイヤモンド特別編集「病院&介護大事典」書店で発売中!


表紙立体イラストを制作しました。 今回は、こちらのメイキングをご披露いたします。

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基本、手のひらサイズ。
アーチスタフォルモという、天然の石から作った石塑粘土を使っています。
こねこねしてるうちに3〜6時間程でここら辺まで成形します。

いろんな型のヘラを使います。 頭に差している針金は首を支えるためのもので、
ずっと入れておくと錆びてしまうので、乾いて固定したあとはひっこ抜きます。
(これ、数日でも錆びるので最近は竹串を使っています)

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一番良く使うヘラ。これがなければ廃業するしかない大事な大事なヘラ。

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だいたいの形が出来ましたので、一旦乾かします。

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暑い季節、乾燥している季節、暖房をつけている季節は、乾きも早い。
梅雨時は一番乾きにくく、2、3日かかることもあるので悩ましいです。

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乾いたら太めのデザインカッターや彫刻刀で修正。
足りない部分には更に粘土を足してゆきます。

実はこの作業が一番辛く、部屋中粉まみれ。
イラストレーターといえども、ここらへんの作業はほとんど造形業者です。
長年マスクなしでこれをやっていたせいか、冬になると謎の咳が出る様になったので、
最近はしっかりマスクを着用しております。

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足した粘土も乾いたら、紙ヤスリで修正。
あまり全体にきれいにかけすぎると、プラスティック製品の様に
のっぺりしてしまって面白くないので、案配を見てかけています。

やっと着色。
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粉まみれから解放されるこの瞬間が一番好き。
他の色の基準になるので、いつも肌色から塗っています。

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最初はざっくりと。

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どんどん色を重ねて行きます。

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他の人形も同時進行。

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目をくっきり入れると一気にメリハリがつくので 周囲もそれにあわせて、くっきりさせていきます。

着色完成!
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見慣れてしまうと色の感覚がわからなくなるので
着色には最低でも二日以上時間をかけています。
見落とす箇所や、次の日、違和感に気がついたりすることも多いです。

いよいよ撮影です。

これは「医療編」の目次に使用するカットのため、
「前方の医者と看護士の人形にピントをあて、後方の介護士の人形をぼかしたい」
というのがデザイナーさんの希望する絵柄です。
そのため、前後の奥行きをだいぶ確保して撮影して下さいました。
そういえば、撮影前にカメラマンの方に、人形の名前を聞かれました。
名前が解ると愛着がわいて撮りやすいんだそうです。なんて、愛のある…!
とはいえ、、当の作者はそこまで愛情をかけておらず、いつも名前なんてつけていないのですが、
たまたま今回、看護士の女の子を友人に似せて作ったので、彼女の名前を伝えると、
「はーい、Mちゃ〜ん、こっち向いて〜」 パシャッ!
なんかすごく嬉しかったです。


アングルが少し変わるだけで、表情が一変するので 繰り返し、細かい微調整を試して下さいました。


モニタに表示しながら、カメラマンさんとデザイナーさんが、
ぼかし具合などを検討しています。
細部まで妥協しないデザイナーさんの姿勢、かっこいいです!

目次はこんな仕上がりになりました!

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さりげだけれども、心温まるカットです。

そして今度は大事な表紙!


モニタの画面で表紙使用のカットを見比べています。
ほとんど同じカットの様に見えるかもしれませんが 実は右端、水色エプロンの看護士の男性の向きが微妙に違っています。
右の画像は全員がカメラ目線になっていて、左の画像では少し視線をはずしています。
こんな少しの違いですが、表紙の持つ意味はだいぶ変わってくるから重要です。
書店の棚から全員がこっちを見てると、視線が気になってはっと振向くかもしれません。
でももしかしたら、そんなに全員に見られると、ちょっとプレッシャーかもしれません。
気軽に入った服屋さんで、いきなり店員全員に「お探し物でしょうかー!?」みたいな かけ声されたりすると、
つい「結構でございますー」って引き返したくなりますもんね。
ここでは、編集者さんとデザイナーさんの熱い論議が巻き起こりました。

さてさてメイキングは以上です。いかがでしたでしょうか?
こうやって、編集者、デザイナー、カメラマン、制作者の全員が集まって、
あーでもない、こーでもない、と意見を交わし合いながら作った作品は
いつもとても良い仕上がりになります。これは絶対。 だから私は、撮影に立ち会うの、大好きです。
普段ひきこもりなもんだから、人に会えるだけで嬉しいし。

ところで、表紙は最終的にどっちになったのかって?

どっちだっけ?
それは、冒頭の表紙を見て、当ててみて下さい! 保存 保存