『日経アーキテクチュア』2016年5月26日号【レンゾ・ピアノ・ビルディング・ワークショップ】/日経BP社

レンゾ・ピアノ・ビルディング・ワークショップの俯瞰図描きました

『日経アークテクチュア』16年5月26日号〈シリーズ 世界のトップ〉にて、 また世界の建築事務所の俯瞰図を描かせて頂きました。 イタリアのレンゾ・ピアノ・ビルディング・ワークショップです。 『日経アーキテクチュア』2016年5月26日号【レンゾ・ピアノ・ビルディング・ワークショップ】/日経BP社 EXPO70のイタリア館!パリのポンピドーセンター!関西国際空港旅客ターミナルと言われれば、建築に疎い私でも存じ上げておりまして感激するのですが、 オフィスがまたスゴイ。段々畑の地形を利用した階段状の建物…! さすがにこれ、今まで描いた中でもかなりの難易度でした。 どこを地点と考えて描けば良いのやら。。でも頑張って、なんとか描きあげました。 紺碧の海を見下ろしながらリフトで出社…って、それどう考えても気分はリゾート。 働く気になれるのだろうか、なんて私なんかの余計な心配を裏切る様に、 記事を読めば、コンペのために徹夜する社員さん達の会話が紹介されていました。 そりゃそうですよね。。 そしてどんなにパソコンが発達しようと、核となるのはやはり工房。 自分も、いつか工房のある家を建てようと、先立つ物もないのに、 愚にもならないスケッチばかりしてたりするので、ほんと憧れてしまいます。 さて、記者さんとカメラマンさんの取材資料を元にイマジネーションを炸裂させて 描き起こしているこのシリーズ、これで6作目になりますが、 夏には書籍にまとめられるそうなので、大変楽しみにしています。 その折には、また御報告したいと思いますので、よろしくお願いいたします!

共働きの朝風景ジオラマ作りました

今週の『AERA』16年5月30日号の巻頭特集で、簡易なジオラマ作りました。 aera160530-800 子育て共働き夫婦の朝風景、こんな感じでバタバタなのでしょうね。 お母さん、トップスだけ出勤用にスタンバイ、だけど下ジャージだし。 お父さんはゴミ出し係で、一足先に出勤です。 坊やは慌ただしい両親に呆然と…。 切実な読者さんがたくさんいそうな特集です。 働くお母さん(お父さんも)、陰ながら応援しております! そして今、平面だし、媒体も内容もまるで関係ないのだけど、 この状態の夫婦が「もう無理〜!」ってな感じで、 妻の実家に転がり込んで安心して暮らしてる後日談、みたいな絵、描いてます。 と言っても、そんなテーマじゃないし全く関連のないお仕事なのですが、 自分の中でだけ、勝手にストーリーがつながってたりして、 たまにあるんですよね、こういうこと。
『にほんでんとう絵じてん』2016年/三省堂

『にほんのでんとう絵じてん』(三省堂)本日発売です!

『にほんのでんとう絵じてん』(三省堂)本日発売です! 子どもの頃大好きだった竹馬を作るの、とても楽しかったです! 私は「おばあちゃんのいる田舎」に行ったことがないので、こういう情景ちょっと憧れありますね。 けど、いまのおばあちゃんってもっと若いので、この方ひいおばあちゃんかも(笑)。

20年も続いているシリーズの新刊の、表紙立体イラストを担当させて頂きました。 知ってる様で全然知らない日本の伝統。 辞書で有名な三省堂さんからの発行なので、後世まできちんと伝えられる様、丁寧に編まれた内容です。

大人がちゃんと認識してお子さんに伝えられる様、大人向けの解説も充実しています。 例えば、「にほんの ぎょうじ」の章「けっこんしき」の解説では、 平安時代には「妻方が婿を認める婿入り婚」であったこと、 「鎌倉時代になり武家が登場すると、父権性が成熟していき、嫁入り式の婚姻が定着」した、等々、 なんとなくしか知らなかったことばかりで面白く、とても勉強になりますよ。 個人的には、「にほんの よそおい」の章なんか、着物について詳しく書かれていて、 イラストの資料としても非常に便利と思ったり。 最近は、ネットに留まらず、間違った認識で伝統を語られてる方が 多い様に感じるので、こういう本の存在って本当に大事ですよね。 3〜7歳向けなので、お子さんのいらっしゃる方、是非書店で覗いて見て下さい!

メイキング003〜立体イラスト・病院&介護大事典編〜

メイキングアーカイブPart.2です。 2011年3月31日に発売された『病院&介護大事典』(ダイヤモンド社)表紙立体についてのメイキングです。 こちらは、PC内にテキストデータ初稿と画像データが残っていたので、加筆再編集いたしました。 最初に書いたメイキングなので、わりと真っ当に書きました。 立体イラスト制作の流れが、非常に解りやすい記事になっています。 少し補足すると、制作時期は震災前、ブログを書いたのは震災後2011年4月7日です。 冒頭で触れている「蝋人形」というのは、松島の蝋人形館で被災、破損した人形修復業務に関わったことに関する言及です。

それではどうぞ!


さてさて、あまり蝋人形のことばっかり書いていると 何屋さんだかわからなくなってしまいますね。 本業の立体イラストに戻ります。

週刊ダイヤモンド特別編集「病院&介護大事典」書店で発売中!


表紙立体イラストを制作しました。 今回は、こちらのメイキングをご披露いたします。

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基本、手のひらサイズ。
アーチスタフォルモという、天然の石から作った石塑粘土を使っています。
こねこねしてるうちに3〜6時間程でここら辺まで成形します。

いろんな型のヘラを使います。 頭に差している針金は首を支えるためのもので、
ずっと入れておくと錆びてしまうので、乾いて固定したあとはひっこ抜きます。
(これ、数日でも錆びるので最近は竹串を使っています)

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一番良く使うヘラ。これがなければ廃業するしかない大事な大事なヘラ。

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だいたいの形が出来ましたので、一旦乾かします。

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暑い季節、乾燥している季節、暖房をつけている季節は、乾きも早い。
梅雨時は一番乾きにくく、2、3日かかることもあるので悩ましいです。

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乾いたら太めのデザインカッターや彫刻刀で修正。
足りない部分には更に粘土を足してゆきます。

実はこの作業が一番辛く、部屋中粉まみれ。
イラストレーターといえども、ここらへんの作業はほとんど造形業者です。
長年マスクなしでこれをやっていたせいか、冬になると謎の咳が出る様になったので、
最近はしっかりマスクを着用しております。

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足した粘土も乾いたら、紙ヤスリで修正。
あまり全体にきれいにかけすぎると、プラスティック製品の様に
のっぺりしてしまって面白くないので、案配を見てかけています。

やっと着色。
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粉まみれから解放されるこの瞬間が一番好き。
他の色の基準になるので、いつも肌色から塗っています。

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最初はざっくりと。

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どんどん色を重ねて行きます。

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他の人形も同時進行。

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目をくっきり入れると一気にメリハリがつくので 周囲もそれにあわせて、くっきりさせていきます。

着色完成!
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見慣れてしまうと色の感覚がわからなくなるので
着色には最低でも二日以上時間をかけています。
見落とす箇所や、次の日、違和感に気がついたりすることも多いです。

いよいよ撮影です。

これは「医療編」の目次に使用するカットのため、
「前方の医者と看護士の人形にピントをあて、後方の介護士の人形をぼかしたい」
というのがデザイナーさんの希望する絵柄です。
そのため、前後の奥行きをだいぶ確保して撮影して下さいました。
そういえば、撮影前にカメラマンの方に、人形の名前を聞かれました。
名前が解ると愛着がわいて撮りやすいんだそうです。なんて、愛のある…!
とはいえ、、当の作者はそこまで愛情をかけておらず、いつも名前なんてつけていないのですが、
たまたま今回、看護士の女の子を友人に似せて作ったので、彼女の名前を伝えると、
「はーい、Mちゃ〜ん、こっち向いて〜」 パシャッ!
なんかすごく嬉しかったです。


アングルが少し変わるだけで、表情が一変するので 繰り返し、細かい微調整を試して下さいました。


モニタに表示しながら、カメラマンさんとデザイナーさんが、
ぼかし具合などを検討しています。
細部まで妥協しないデザイナーさんの姿勢、かっこいいです!

目次はこんな仕上がりになりました!

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さりげだけれども、心温まるカットです。

そして今度は大事な表紙!


モニタの画面で表紙使用のカットを見比べています。
ほとんど同じカットの様に見えるかもしれませんが 実は右端、水色エプロンの看護士の男性の向きが微妙に違っています。
右の画像は全員がカメラ目線になっていて、左の画像では少し視線をはずしています。
こんな少しの違いですが、表紙の持つ意味はだいぶ変わってくるから重要です。
書店の棚から全員がこっちを見てると、視線が気になってはっと振向くかもしれません。
でももしかしたら、そんなに全員に見られると、ちょっとプレッシャーかもしれません。
気軽に入った服屋さんで、いきなり店員全員に「お探し物でしょうかー!?」みたいな かけ声されたりすると、
つい「結構でございますー」って引き返したくなりますもんね。
ここでは、編集者さんとデザイナーさんの熱い論議が巻き起こりました。

さてさてメイキングは以上です。いかがでしたでしょうか?
こうやって、編集者、デザイナー、カメラマン、制作者の全員が集まって、
あーでもない、こーでもない、と意見を交わし合いながら作った作品は
いつもとても良い仕上がりになります。これは絶対。 だから私は、撮影に立ち会うの、大好きです。
普段ひきこもりなもんだから、人に会えるだけで嬉しいし。

ところで、表紙は最終的にどっちになったのかって?

どっちだっけ?
それは、冒頭の表紙を見て、当ててみて下さい! 保存 保存

メイキング002~湯煙旅情編~

昨年、サーバの移転でブログ部分だけうっかり移転し忘れまして、5年分まるまる消えちゃったんです。
確かにどうあがいてもこちらのミスなのですが、それにしたって、同じ会社でちょっとランクの高いサーバに
変更し(てさしあげ)た!のに、「消えました」「無理です」と涼しげな声で言われたら、悔しいじゃないですか。
「たかだか5日ですよ!どっかにデータないんかい〜!」と言いたくなるのが人情で…。

ないんだそうです。

デジタルに情はありません。情はないけど霊魂はある…?
あの、例の、キャッシュっていう残像みたいな。あれ、なんなんですかね?
幸いネット上に、ほんの一部のキャッシュが残っていたのを友達が見つけてくれて、
だから、少しだけ、テキストデータを拾うことが出来たんです。Kさん、ありがとう!
その中から気に入っていた記事を再掲載しますね。
ネタは少し古いけど、2015年3月14日に書いたメイキングです。

ではどうぞ!


春近し!と思えど、なかなか暖かくならない3月って、
待ち遠しい分だけ、1月2月より余計に寒々しく感じませんか?

寒いです。温泉行きたいです。でも行けないです。
そんな私と同類の皆様に、目だけでも暖まって頂こうかということで、
先月(2015年2月)発売された『にっぽんの図鑑』温泉ジオラマのメイキング、いってみます。

まずはラフ。こんな感じ。
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そして立体が出来ました!
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って、すっ飛び過ぎ!何もメイキングになっていない!

いや良いんです。
今回は蝋流しのメイキングを書こうと思っているのです。
蝋を流すと、人形が動かなくなくなってしまうので、
この段階で、人形の向き等を編集さんに確認して頂きました。
赤い線は、本のノドの位置です。

しかし、お湯がないと見てるだけで寒々しいですね…。
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かわいそうなので、とっとと蝋を流しましょう。

まずはお湯の色を決めます。 こちらはテスト。
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奥にあるのは、川に使った蝋で、緑の絵の具を混ぜています。
温泉部分は、もう少し青っぽい方が良いので、青や緑の絵の具を調合して作ってみました。

ぽたっと蝋を落とさない様に、しっかりアルミフォイルでカバーして準備完了です! onsen_making05

こんな色に決めました。さー、流しますよ~。
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少ーしづつ、少ーしづつ、お湯が入ります。
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しかし、この黒々とした髪の毛は私じゃありません。
うちには蝋の魔術師がおりまして、私は信用されていないので、やらせてくれませんでした。

足湯状態。まだ寒々しい。。
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やっとお腹まで浸かって来た! ほっと一息♪
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良かったー。もう見てるだけでお腹こわしそうでしたよ。
しかし、指まで丁寧に作って全部隠れちゃうんだから、何やってんでしょうね。
もっと手の抜き方を憶えなければ。

ここらでちょっと様子見です。冷まして固めています。
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冷ますと白くなります。
固まる前の蝋の色も、透明感があって良いんですけどね~。

1時間程経過。
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どれどれ? と見ると、あれ…!?
さっきお腹まで浸かっていたのに、お湯が減っている!!
坊やの膝まで浸かっていたはずなのに!!

はぎゃ~~~!このはじっこ見て下さい!
こんなところまで、蝋が流れちまっている!!!!源泉状態!!!!
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この岩のどこかに1mm以下のミクロの穴があいていた様です…。 onsen_making13
蝋って固形なイメージがあるので、小さな穴なら大丈夫だろうとついタカをくくってしまうのですが
溶かした状態の蝋ってのは、意外に流動性が高くって、小さな穴でも入り込んでしまうのです。
しょうがないので、どこに穴があるのかも解らないけれど、入念に岩肌に粘土を足しました。

これでどうだっ!今度こそ逃さないぞ!
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しかしまた着色しなければ…。地道な作業です。

再着色を施して、いざっ! 再び流しますよー!
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またお腹が暖まってきました。
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ほっ。。
お腹が弱いので、ほんと見てるだけで、辛いんですよ。。

少しづつ白くなって固まってます。待ちの時間。
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周りにボタボタに垂れていますね。アルミカバーしていて良かった♪

今度は流れなかった!
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坊やは肩まで浸かって暖かそうです。 お二人さん、お待たせいたしました~。

これにて完成!!!

なのですが…、まだ何かもの足りなくないですか? いまいち暖かそうに感じないのは何故…??

そうだ! あれだ! 湯煙だ! やはりこれがなければ、温泉じゃないっ!

ということで…、 編集さんに相談したところ、ドライアイスを用意して下さいました。
料理の写真を撮影する時の手法で、鍋物なんかの撮影で大活躍するアレです。

ここからは、撮影スタジオにて。
砕いたドライアイスをザルに入れまして、シャッターを押す直前に素振りの様に動かします。
こちらは、編集さんがとても頑張って下さいました。
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こんな感じで、えいほっえいほっと。
ほっこりした湯煙がGET出来るまで、何回も何回も。
編集さん、本当にお疲れ様でした! ありがとうございました!

苦労の甲斐あって、完成! onsen_making21
この湯煙!ホッカホカです!暖かそうです!お父さんもご満悦!
あーー、今すぐ飛び込みたいっ!

ということで、皆様のご協力を経て、とても良い絵柄が完成しましたよ。感謝感謝。
正真正銘の源泉かけ流し天然温泉ですよ~!
この図鑑を親子で読んで、そうだ、こんな温泉に連れてってやろうか、なんて
どこかのご家庭でお父さんが思い立って、盛り上がってくれたら、もう最高ですね。

この温泉はですね、野趣溢れる川沿いの温泉というご依頼だったので、
ずっと前に友達と行った静岡の大瀧温泉を思い出して作りました。
あちらには滝もありましたけどね。
楽しかったな~。また行きたいな~。
ま、しばらくは、スーパー銭湯で我慢しますわっ。 保存

メイキング001〜立体戯画・安倍晋三首相編〜

さて、いろいろめんどくさいSEO対策等も完了し、やっとこさ落ち着いてブログが書ける様になりました。
これからは、古い作品も含めて、こちらでどんどん紹介していこうと思ってます。
どうぞよろしくお願いします。

では早速、ブログがなくなってた間にお知らせ出来なかったことを少々。
年始のAERAで、またこの人作ったんですよ!

じゃーん!
安倍首相
首も取り外し可能で動くんですヨ!だからちょっとうつむいたりも出来るんです。
この、どこ見て喋ってんだかわからない虚ろなアングルが、私のお気に入りです!
前に作ったのは、ニッコニコに9条壊してるバージョンで、
こちらも結構気に入ってるんですが、今回もかなり自信作なのです。

メモ程度に撮った写真があるので、軽くメイキングいってみますね。
特徴あるから簡単そうに思えるかもしれませんが、結構難しいんです、この方。
まぶたの厚いタレ目って、情に厚い好々爺っぽくなりがちなのですが、
そんな印象かけらもないですもんね。
豊麗線も特徴の一つですが、これも気をつけないと老け過ぎてしまいます。
あとアゴ、かなり首元につながってますが、これも爺さんの記号ですね。
うっかり気を抜くと、すぐ好々爺に。。

違う違う!と手探りでぐちょぐちょ捏ねてたら、あれ!?
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これはどっちかというと、かの有名なK元首相じゃないですか!
違うんですよ!私は孫を作ってるんですよ!
やー、DNAって怖いですね。
  abe-making02
造形が出来ました。うん、イイ!と思う。
  abe-making03
濃いめの色で下地を塗っていきます。
後ろにあるのは死霊…、おっと資料の写真です。
ホワイトボード一面あべまみれ。大ファンみたいですね。。
  abe-making04
ボディの方も忘れずに。
これ作るにあたって、最近の演説動画を苦行の様に見まくって研究したんですが、
ボディアクションはいたって控えめなんですよね、この方。
手を動かしても、「小さく前ならえ」が上下するくらい、
それだとあまりにもサマにならないので、少し左右に拡げました。
  abe-making05
続いてあの大胆な眉毛を思いっきり描いてみます。これでググッと印象が近づきます。
白目と黒目の比率は重要です。
白目がちだとイッちゃってて怖い感じになりますが、
黒目がちは意志が読めなくて、ブラックホールに吸い込まれる様な怖さを醸し出します。
宇宙人グレイみたいな。この方は、確実に後者です。
お肌には、普段あんまり使わない緑の絵の具も入れてみました。

そして完成!じゃーん!
abe-making06
どうでしょう?似てますか?

ちなみに誌面ではこんな感じになりました。
撮影はお任せしていたので、刷り上がりを見て感動しました。
エンジのカーテンが、安倍劇場の末路を見事に予感させています。
『AERA』2016年1月18日号/朝日新聞出版  
さてさて、ブログ復活後のメイキング第一弾、いかがでしたでしょうか?
最近こんな風に、実在人物を作るお仕事が徐々に増えてきています。
不特定の人物を作るより難しいけれど、やりがいを感じているジャンルです。
しかしこのジャンル、似顔絵でもないし、なんと総称すればいいのだろう、、と、
ずっとモヤモヤしていたのですが、ここのところHPリニューアルにあたり、
色々キーワード検索をしていたら、海外の立体作家さんのサイトでこんな言葉を見つけました。

Clay Caricature

これだー!と思いました。自分なりに翻訳すると、

立体戯画

どうでしょう?かっこいい語感だと思いませんか?
新ジャンルの確立です!
紙媒体に限らず、報道番組なんかでも使えるんじゃないかしら。
皆様!その人の内面まで表現した奥深い立体戯画をお求めの際は、
是非ともkucciまでお申し付け下さい!

HPをリニューアルしました!

こんばんは。
またしばらく更新が滞りましたのは、あまりにも中途半端にブログを復活してしまった状態で、
早くHP全部wordpressで作り直してスッキリしたい!スッキリしてからブログの投稿もしたい! と、日々焦ってたんですね。
引き蘢ってチミチミとHP作りにいそしんでおりました。

やーー、しかし、wordpressも難しいっ! スライダーとか、画像がぽわっと開くのとか、投稿のループとか、
前の自作Dreamweaverなんかじゃ絶対出来なかったことが、簡単!に感涙!しつつも、
めちゃくちゃ簡単に出来そうなこと(ヘッダーの色変えたい、とか、、)が 何でこんなに出来ないのよっ(泣)の連続で、検索しまくりで、肩ゴリゴリになりました。

ともあれ、出来ました。
実はまだ直したい箇所いっぱいありますが、 これ以上引き蘢りたくないので、こんなところで妥協します。
画像もだいぶ大きくしたし、前よりは見やすくなったはず。
でも、ブログ復活してから頂いてたコメント2つ、 移転するのが難しかったので消してしまいました。ごめんなさい。。
またコメントください!今度は絶対消しません! 今後ともよろしくお願いします〜。

『プレNEOシリーズ せかいの図鑑』2016年 A/小学館

小学館『プレNEOシリーズ せかいの図鑑』本日発売です!

今回新たに制作したのは、左ページの上中央「ロシア」と下3つめの「インド」、右ページ上中央「ボリビア」です。皆さんはどの子が好きですか?

 

日本、中国、韓国、フィリピン、ブラジル、フランス、エジプト、このチョイス、何だと思います?今日本に在住されてる外国人の多い順なんだそうです。街で出会ったら、ここに載ってる挨拶を交わしてみたいですね!

 

積み木の組み方もデザインしました。左から、マサイ族、日本、スペイン、ペルー、ブータン、ロシア。ロシアの子が演奏しているのはバラライカという楽器です。

 
昨年9月、えらいことになっていた理由の大半はこれ。半年程経ってようやく発売となりました。昨年の『にっぽんの図鑑』に続き、今年はオリンピックに向けて『せかいの図鑑』です。
 
世界の民族衣装人形は、10年程前からライフワークとして少しづつ制作して来たものですが、今回初の書籍デビューとなりました。私にとっては「子どもたち」の晴れ舞台、嬉しい限りです。冒頭の見返しページ『せかいのふく』をドーンと飾っています。
そして今回のために制作した人形達は、目次後すぐの『「こんにちは」のあいさつ』ページと『うたで せかいが つながる』のページで使って頂いています。他に平面のイラストも載っています。
 
私が小さい頃に抱いた様な、イッツ・ア・スモールワールド的な世界観を、今時の子ども達が同じ様に抱けるのかどうか。
でも色とりどりのローカルな紋様やスタイルの衣装を纏った子どもたちが、それぞれに輝いて存在している世界は、多様な生き方が許容される世界の象徴で、私にとってはユートピア。世界のはじまりです。ピュアすぎるかな。
子どもたちの心に少しでも届きます様に。

小学館の特設サイト(表紙と裏表紙にも使って頂いています!)
 
ご購入はこちら↓

世界の設計事務所の俯瞰図描きました

『日経アーキテクチュア』15年12月25日号/日経BP社 昨年末の『日経アーキテクチュア』15年12月25日号「世界のトップ、仕事の流儀」にて、 世界トップクラスの設計事務所4件の俯瞰図を描きました。 実は俯瞰図が表紙に載ったのは初めてだったので、とても嬉しかったんです。 上記の号では4点掲載されたのですが、先日発売の16年2月11日号で、 更に1点掲載して頂きましたので、まとめてご紹介させて頂きます。 超絶細かいので、クリックして大きくして、見て下さい!

●ホプキンス・アーキテクツ(イギリス)▼

  nk-ar151225hopkins648   ●ペリ・クラーク・ペリ・アーキテクツ(アメリカ)▼ nk-ar151225PCP700

●OMA(アメリカ)▼

nk-ar151225oma782   ●ゲンスラー(アメリカ) nk-ar151225gensler1000

●フォスター・アンド・パートナーズ(イギリス)▼

nk-ar160211foster1000 十八番は立体だけど、出来たものを見ることに関しては、 俯瞰図の方が好きなくらいかもしれません。 寝てる人、ノビをしている人、お喋りしている人、 細かく探すといろいろいるので、楽しんで眺めてみて下さい。

秘宝館の女王

wordpress、試しがてらちょろちょろいじってみてるので、 ブログのデザインがころころ変わりますが、お気になさらず。 さて昨日は、私たち夫婦がの修復のお手伝いをしている蝋人形のオーナーであり、 秘宝館の女王こと、奥村瑞恵さんのグループ展「NEO春画展」に行って来ました。 入魂の神社は二週間で制作したとのこと。 ご神体に手を入れると、ち○ま○ネイルをしてもらえます。 そして今となっては販売中止のプリントごっこの貴重な残り電球(ピカッ)で 精巧に作られた自家製お札も頂けたり、至れり尽くせりの内容です。 彼女の作品だけでも一見の価値アリ!展示期間はあと2日! 浅草橋のArt Lab TOKYOにて、2月13日まで開催中! いやしかし、この展示を見て、やはりと言うかなんと言うか…。 同じ空間で「秘宝館」と「アート」を目前にしてしまうと、 秘宝館の方が断然楽しめてしまうこの現実。。。 や。もちろん、楽しい面白いだけがアートではないのだけど サービス精神って重要だよな〜、と。 秘宝館の面白さって、アートに無縁で無意識過剰な館長さんの規格外の発想が 「え!そんなアホらしいもん作るの?ま~仕事だからいっか」っていう業者さんの これまた自意識なんてものが絡み様のない超現実な現場の精巧な手技に於いて 館長の歪みそのままに具現化されてしまう、というオソロしさに尽きると思うんですよね。 発注だからこそ、制作過程が異常にカラッとしていて、業も抜けるというもんだし。 一方、アート界は、、、自意識の不良債権(ⓒ渋谷直角)、という印象。。。 かくいう自分もファインアートやってた頃は自家中毒気味な作品を作っていたもんな。 商業美術でサービス精神旺盛にポップなことやってた方がスッキリ伝わってるもんな。 平たく言えば、作品にも社会性が必要ってだけの話しなのかもしれませんが。 まあ単なるボヤキです。難しい問題です。失礼をばいたしました。