初著書出版のご案内

初の著書『ホーム・スウィート・ホーム』(工作舎)を、本名の杉本彩子(さいこ)名義で出版します。
面白い暮らしぶりを実践しているお宅を取材し、俯瞰図で紹介しながら住民の生き方を掘り下げていくルポルタージュです。

構想を思い立ったのが10年前。
拙宅を皮切りに、友人知人の家の俯瞰図を描かせていただいたのが始まりです。
その後仕事が忙しくなって中断していたのですが、3年前あるきっかけで再度取り組み始め、出版が決まってからはあちこち取材に回り、この夏以降は一心不乱に色を塗っておりました。

イラストはコピックマーカーのアナログ塗りで400点以上掲載。オールカラー248ページ全編、書き下ろし&描き下ろしで、文章もこってり書いています。
鰻の寝床のように長い京風町家は8面両観音ページで紹介し、同じ家のbefore & afterも同位置に配置して、ページをめくって見比べられるようにするなど、手元に置いておきたくなる紙の本の魅力にこだわって制作しました。

その本が年の瀬も押し迫った1227日に刊行します。
書店に出回るのは1月半ばで、1月下旬には原画展も開催します。
書店で見かけたら覗いてみてください。よろしくお願いいたします!

企画【楽しい家シリーズ(仮名)】

一風変わったライフスタイルを実践しているお宅を取材して、俯瞰図に描いています。 [Uさん宅] こちらはグラフィックデザイナーさんと、ぬいぐるみデザイナーさんのご夫婦。中古マンションをリノベーションした三角定規みたいな間取り。工作室みたいなアトリエは、四方が囲まれていて集中力も高まる居心地の良い空間でした。 [Hさん宅] ラブドールと心中する勢いの一人暮らしのお兄さん。棚等もバーナーで焼きを入れたりタイルを貼ったり丹念に自作していて渾身の完成度でしたが、今年再訪したら1階部分まで増殖していてますます凄いことに…。本気度半端なく、描くのも一番大変でした。 [私の自宅] まずは自分んちから…と思って手始めに描きました。賃貸なんですけどちょっと変わった間取りで気に入ってます。二人で立体を作っていると、これでも窮屈だったりするのですけどね。。 他にも、造形家や漆作家、猫好きの方の家など3軒ほど描き上げています。
この取材を始めたきっかけは、自分自身、夫婦でものづくりをしているため、引っ越しの度に広めの一軒家を探すのに苦労してきた経緯があります。結婚後3回目の引越しでやっと落ち着いたものの、ものづくりが出来る賃貸物件は限られています。どこもかしこも似たような3LDKが溢れていて、暮らし方や生き方まで押し着せられているかの様な日本の住宅事情に辟易してきました。 住まいは生き方の形です。ものづくりに限らずとも、本当はもっとそれぞれのライフスタイルに見合ったバリエーションがあっても良いはずです。 自分らしいライフスタイルを実現している方たちの住まいを紹介することにより、日本の住宅事情をより豊かにしていければと思い、この取材を始めました。 実は取材済みなのに、未だ描けていないお宅もあるのですが、ここ数年忙しすぎて手をつけられずにおりました。一部のお宅にはテキストのライティングまで含めて完成しているのですが…。 最終的には書籍化を目指していますが、ここらでモチベーションを上げるためにも、どこかで連載出来ないかと。それで書店で雑誌を見たりしていたのですが、果たしてどんなジャンルの雑誌向きなのか…。 住宅やリノベーションの雑誌だと持ち家の方限定になってしまう。賃貸でも工夫されてる方の家も入れたい。 暮らしやライフスタイル雑誌だと割と女性向けが多いので[Hさん宅]の様なお宅は難しいのかもしれない。 アトリエだけに絞るなら、アート系の雑誌でもいけるかもしれない。 などなど。悩ましいのでとりあえずブログやSNSに書いてみました。 面白そうと思う方がいらっしゃいましたら、気軽にご連絡頂けると嬉しいです。 よろしくお願いいたします。