細野晴臣さんと笑福亭鶴瓶さん人形

ずっと、ブログを書きたいな、と思っていたものの、今年に入ってから息つく暇もなく。
ようやく少し落ち着いたので、お年賀以降の初投稿します。

まずは、お馴染みの『AERA』にて、21年2月22日号から4回、
細野晴臣さんと笑福亭鶴瓶さんの往復書簡の短期連載があり、
お二人の人形を作らせて頂きました。

普段、あまり好きではない政治家ばかり作っているので
好きな著名人を作れるのは嬉しいですね。


※原稿部分は著作権保護のためにぼかしています。

とはいえ、ファンの多いお二方なので緊張しました。
鶴瓶さんはキャラ化しやすいかと思いきや、立体だとそう簡単にはいきません。
スキンヘッドに近いスタイルの方は、頭の形一つで印象が変わってしまうのです。

この号に続いて4号続いて掲載されたのですが、
せっかく立体なので右向いたり左向いたり、いろんなアングルで撮影して頂きまして、
それがほぼ初対面のお二人の、かみ合う様なかみ合わない様な、
ちょっとくすぐったいやりとりにマッチしている感じがして、なんとも嬉しかったです。

濃厚な人生経験を重ねられたお二人の言葉はハッとすることばかりで、
こんな時代を生きていくヒントが散りばめられておりました。
どんどん盛り上がってきた…!というところで連載が終わってしまったので、
この続きをまたどこかで拝読できたらなぁ…と、切望しております。

『AERA』17年2月27日号A/朝日新聞出版

ドナルド・トランプ大統領人形、作りました!

そして今週の『AERA』、やっと追いつきました!
来る来る、とは思ってましたが早速来ました、このご依頼。
今世界中が注目しているこのオッサンです。

『AERA』17年2月27日号A/朝日新聞出版
さすがに派手です。いろいろ舞ってるし。

武器の赤いネクタイで、日本経済に混乱を巻き起こします! そして、、 『AERA』17年2月27日号B/朝日新聞出版
前に作ったアベ人形も再登場。
赤いネクタイでまんまと取り込まれています。

『AERA』17年2月27日号C/朝日新聞出版
ネクタイはこんなバージョンも作りました。
着せ替えです。オシャレさんでしょ。
こちらは決め台詞の「America  First」ネクタイになります。

是非書店にて、お手に取って覗いて見て下さい! 保存 保存 保存

メイキング001〜立体戯画・安倍晋三首相編〜

さて、いろいろめんどくさいSEO対策等も完了し、やっとこさ落ち着いてブログが書ける様になりました。
これからは、古い作品も含めて、こちらでどんどん紹介していこうと思ってます。
どうぞよろしくお願いします。

では早速、ブログがなくなってた間にお知らせ出来なかったことを少々。
年始のAERAで、またこの人作ったんですよ!

じゃーん!
安倍首相
首も取り外し可能で動くんですヨ!だからちょっとうつむいたりも出来るんです。
この、どこ見て喋ってんだかわからない虚ろなアングルが、私のお気に入りです!
前に作ったのは、ニッコニコに9条壊してるバージョンで、
こちらも結構気に入ってるんですが、今回もかなり自信作なのです。

メモ程度に撮った写真があるので、軽くメイキングいってみますね。
特徴あるから簡単そうに思えるかもしれませんが、結構難しいんです、この方。
まぶたの厚いタレ目って、情に厚い好々爺っぽくなりがちなのですが、
そんな印象かけらもないですもんね。
豊麗線も特徴の一つですが、これも気をつけないと老け過ぎてしまいます。
あとアゴ、かなり首元につながってますが、これも爺さんの記号ですね。
うっかり気を抜くと、すぐ好々爺に。。

違う違う!と手探りでぐちょぐちょ捏ねてたら、あれ!?
abe-making01
これはどっちかというと、かの有名なK元首相じゃないですか!
違うんですよ!私は孫を作ってるんですよ!
やー、DNAって怖いですね。
  abe-making02
造形が出来ました。うん、イイ!と思う。
  abe-making03
濃いめの色で下地を塗っていきます。
後ろにあるのは死霊…、おっと資料の写真です。
ホワイトボード一面あべまみれ。大ファンみたいですね。。
  abe-making04
ボディの方も忘れずに。
これ作るにあたって、最近の演説動画を苦行の様に見まくって研究したんですが、
ボディアクションはいたって控えめなんですよね、この方。
手を動かしても、「小さく前ならえ」が上下するくらい、
それだとあまりにもサマにならないので、少し左右に拡げました。
  abe-making05
続いてあの大胆な眉毛を思いっきり描いてみます。これでググッと印象が近づきます。
白目と黒目の比率は重要です。
白目がちだとイッちゃってて怖い感じになりますが、
黒目がちは意志が読めなくて、ブラックホールに吸い込まれる様な怖さを醸し出します。
宇宙人グレイみたいな。この方は、確実に後者です。
お肌には、普段あんまり使わない緑の絵の具も入れてみました。

そして完成!じゃーん!
abe-making06
どうでしょう?似てますか?

ちなみに誌面ではこんな感じになりました。
撮影はお任せしていたので、刷り上がりを見て感動しました。
エンジのカーテンが、安倍劇場の末路を見事に予感させています。
『AERA』2016年1月18日号/朝日新聞出版  
さてさて、ブログ復活後のメイキング第一弾、いかがでしたでしょうか?
最近こんな風に、実在人物を作るお仕事が徐々に増えてきています。
不特定の人物を作るより難しいけれど、やりがいを感じているジャンルです。
しかしこのジャンル、似顔絵でもないし、なんと総称すればいいのだろう、、と、
ずっとモヤモヤしていたのですが、ここのところHPリニューアルにあたり、
色々キーワード検索をしていたら、海外の立体作家さんのサイトでこんな言葉を見つけました。

Clay Caricature

これだー!と思いました。自分なりに翻訳すると、

立体戯画

どうでしょう?かっこいい語感だと思いませんか?
新ジャンルの確立です!
紙媒体に限らず、報道番組なんかでも使えるんじゃないかしら。
皆様!その人の内面まで表現した奥深い立体戯画をお求めの際は、
是非ともkucciまでお申し付け下さい!